岸田文雄外相は10日、英国のハモンド外相と広島市で会談し、両国が共同で途上国のテロ対策支援に取り組むことで合意した。その一環として、国連薬物犯罪事務所(UNODC)が実施する「チュニジア国境警備改善事業」に対し、日本が約3200万円、英国が50万ポンド(約7600万円)をそれぞれ拠出することを決めた。
両外相はまた、1月の外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)を踏まえ、日英2国間で安全保障・防衛分野の協力を推進することで一致。さらに、日本と欧州連合(EU)による経済連携協定(EPA)や戦略的パートナーシップ協定(SPA)の早期妥結に向け連携していくことも確認した。
岸田氏はこの後、ドイツのシュタインマイヤー外相と会談。国連安全保障理事会の改革で具体的成果を得るため、ともに常任理事国入りを目指す日独が緊密に連携していくことで一致した。