インターンシップに参加すると、学生のうちから実際のビジネスを体験することができます。就職した後のイメージを具体的につかむことで、就活のインタビューなどにも生かせるはずです。今回はインターンシップの意義やメリットなどをご紹介します。
■学生だからこそ参加できるインターンシップ
インターンシップは、基本的に現役の学生を対象として募集がかけられます。企業側にとっては、優秀な学生を早い段階で発掘できるメリットがあるためです。したがって、インターンシップへの応募は、学生である今だからこそつかむことができる貴重なチャンスだといえるでしょう。学生の側からしても、インターネットなどで情報収集をすることで、企業が行っているビジネスの概要は、ある程度想像がつくものの、実際にはよく分からないことも多いものです。本当に自分に合った仕事かどうかは就職した後にしか分からないため、不安に思うこともあるかもしれません。就活を本格的に始める前に、ビジネス界でのスタンダードを体験することができるインターンシップは、学生にとっても「予行演習」としての重要な役割があるはずですよ。
■アルバイトとは違うインターンシップの醍醐味
インターンシップの機会を提供している企業は、国内外を問わず、業種も多岐にわたります。飲食・小売業だけでなく、金融・IT・出版など、通常アルバイトを雇用していない企業のビジネスを直に体験することができる点は、インターンシップならではの醍醐味だと言えるでしょう。アルバイトと同様、給料が支給されるインターンシップのほかに、研修などをメインとした無給のインターンシップも存在しています。インターンシップは、参加した学生の能力を伸ばしたり、実体験させることを目的としているので、アルバイトと比較すると、人材育成の色合いが濃い傾向にあります。気になるビジネスモデルを持っている企業や、憧れの企業に応募し、就活の第一歩につなげてみることも可能ですよ。
■インターンシップを就活に生かす術
インターンシップの経験を効果的に就活に生かすには、まずは、自分自身の現時点での目的をはっきりとさせておくことが大切です。インターンシップを通じて、どんな経験を得たいのか、将来の就活にどのようにつなげていきたいと考えているのか、具体的に考えを整理しておきましょう。自分が進むべき道を決めかねている場合であっても、いくつかの候補となる業種や企業を洗い出し、それぞれの志望理由を確認しておくことが大切です。たとえば、現在、大学で学んでいることを実際のビジネスで検証したり、語学や専門技術などの得意分野を生かす場として、インターンシップを位置づけてもよいでしょう。インターンシップを体験した結果、業種や企業のスタンスなどが自分に合っているかどうかを最終的に判断し、就活でターゲットとする志望先を新たに決めることもできますよ。チャレンジしてみたい気持ちを大切にして、思いっきりインターンシップを活用しましょう。
もし就活に対して不安があるのなら、まずはインターンシップに参加して、就職することに対する具体的なイメージをつかむことから始めましょう。自分がどんなことに向いているのか、はっきりと気づくきっかけを得られるはずですよ。