川崎市麻生区の団地自室に発火装置を設置したとして、警視庁捜査1課は10日、現住建造物等放火未遂容疑で、職業不詳長尾伸二容疑者(58)を逮捕した。「自分の存在を消したかった」と容疑を認めている。長尾容疑者は東京都葛飾区で同容疑者の兄が死亡した火災についても関与を認めており、同課が裏付け捜査を急いでいる。
逮捕容疑は4月10日ごろ、麻生区虹ケ丘の団地3階自室に、玄関を開けると発火する仕組みの発火装置と灯油20リットルやガソリンが入った携行缶などを設置した疑い。
同課によると、長尾容疑者は9日午前4時10分ごろに葛飾区西亀有で起きた兄の無職長尾豊さん(61)が死亡した民家火災に対する任意の調べで、発火装置について供述した。