2016年4月10日,国立代々木競技場 第2体育館にて,ライアットゲームス(Riot Gamesの日本法人)のMOBA「League of Legends」(以下,LoL)の国内リーグ決勝大会「LEAGUE OF LEGENDS JAPAN LEAGUE 2016 Spring Split Final」が開催された。
同イベントは,今年1月から4月にかけて行われてきた「League of Legends JAPAN LEAGUE 2016 Spring Split」の上位2チームにより,その頂点が争われるというもの。「League of Legends JAPAN LEAGUE 2016」(以下,LJL 2016)は本年度からRiot Gamesの公式大会になっており,レギュレーションも世界各地で実施されているプロリーグに準拠する形での開催となった。なお本大会の優勝チームには,2016年4月16日からメキシコで開催される「International Wildcard Invitational」(IWCI)の出場権が付与されることもあり,その座をかけた激戦が繰り広げられた。
■■決勝戦出場チーム
・Rampage(以下,RPG)
DFMは,LJL 2016 Spring Splitのリーグ戦を10勝0敗で制覇し,圧倒的な力を見せつけている強豪チーム。個々のプレイスキルが非常に高く,どのレーンからでも試合を動かしていけるのが大きな強みといえる。
試合は5試合のうち3試合を先取したチームが勝ちという形式で行われたが,蓋を開けてみればDFMの3連勝という結果に終わった。DFMは,どの試合でもジャングル内の中立モンスターの奪い合いや視界の取り合いで序盤から優位に立ち,じわじわと,そして着実に資金面でのアドバンテージを広げて行く展開となった。
LJL 2016 Spring Splitの覇者となったDFMは,2016年4月16日からメキシコで開催される国際大会「IWCI」にて日本代表として戦うことになる。2015年のIWCIでは,1勝5敗という悔しい結果に終わったDFMだが,メンバーを一新して大きく成長した今,世界を相手にどんな戦いを見せるのかが楽しみだ。
定員約4000名という大きな会場に舞台を移して開催された今大会。観覧チケットは,アリーナ席,スタンド席ともに完売してしまったことからも,興業として大成功といっていいだろう。エンターテイメントのいちジャンルとして,海外ではその地位を確立しつつあるe-Sportsだが,ここ日本においても,LoLというまだ自国サーバーが開設されたばかりのタイトルで,このようなイベントが成立したという事実は,驚くべきことではないだろうか。
またシーズンを通して追いかけてきたファンは承知していると思うが,今シーズンはとくにトラブル続きのリーグでもあったこともまた事実だ。筆者もいちファンとして,これを機会に本イベントが,より強く,より健全な方向へと成長してくれることを願ってやまない。今回の成功を足がかりに,さらに大きく広がっていくであろうLoLプレイシーンの今後に期待しよう。
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