「VR ZONE Project i Can」が期間限定でダイバーシティー東京プラザにオープン
ナムコが4月15日より、バンダイナムコエンターテインメントが開発したVR技術“VRアクティビティー”が体験できる施設「VR ZONE Project i Can」をダイバーシティー東京プラザにオープンする。
VR ZONE Project i Canは、「大人の好奇心を実現し、多くの人に驚き楽しんでもらうために開設した」というエンターテインメント施設で、設置されているアトラクションのほとんどが、VRゴーグルをつけて体験するアクティビティーとなっている。半年間の期間限定でのオープンで、VRアクティビティーを体験したユーザーからの意見を研究に反映させて、今後の可能性を追求していくという。
なお、施設の利用は予約制で、バンダイナムコグループのサービスが利用できる電子マネー「バナコイン」が必要。4月8日12時より公式サイトで体験予約の受付を開始している。
4月11日にはメディア向けの先行体験会が開催され、一足早くVRアクティビティーを体験できたので紹介しよう。なお、今回体験できたVRアクティビティーは、以下の6種類。
オープン時に導入予定のVRアクティビティ
VRアクティビティー名称
所要時間
VRゴーグル
体験料金
体験内容
高所恐怖SHOW
約7分
○
930バナコイン(1000円)
「ムリ! ムリ! ムリッ! たった一歩が踏み出せねぇ!!」 地上200mに飛び出した細い板の先に取り残された猫を救出する、極限の度胸試し。
スキーロデオ
約6分
○
651バナコイン(700円)
「断崖絶壁 君は滑りこなせるか?」崖が切り立つ広大な雪山を滑り抜ける急滑降スキー体験。
リアルドライブ
約14分
×
651バナコイン(700円)
「思い出せ 走る喜びを」実車さながらの挙動と運転フィールでスポーツ走行を体感。
脱出病棟Ω (オメガ)
約12分
○
744バナコイン(800円)
みんなと一緒に 廃墟と化した巨大病棟へ入り込む。“本当に襲われる”かつてない恐怖経験。
トレインマイスター
約9分
○
651バナコイン(700円)
「のみこまれる運転臨場感」JR 山手線の運転士として本物さながらの運転業務を体験。
アーガイルシフト
約7分
○
651バナコイン(700円)
少女と共にロボットのコックピットへ。巨大ロボットに乗り込んで戦う“憧れ”の実体験。
マジで足がすくむ!地上200mが味わえる。超怖い
高所恐怖SHOWは、地上200mに飛び出した細い板の先に取り残された猫を救出するというVRアトラクション。VRゴーグルをかけると高層ビルから板が伸びており、その先にいる猫を助けなくてはいけないのだが、心なしか板が揺れているように感じるし、下をのぞくとゾッとするくらい高いところにいて足がすくんでしまってなかなか前に進めない。高所恐怖症の人にとっては地獄のような体験だが、スリルが好きな人にとってはとても楽しめるVRアクティビティーとなっている。
高所恐怖症の人が体験すると、本当に一時まったく動けなくなるくらいリアル
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
前から吹く風でリアリティーが増す!正面から風が出てリアルな急滑降を体験できる「スキーロデオ」
スキーロデオは、崖が切り立つ広大な雪山を滑り抜ける急滑降スキー体験が味わえるVRアクティビティー。VRゴーグルを付けて専用の体感マシンの上に立ち、スキー板のような足場を動かせば操作できる。ゴールまでの道筋はいくつも存在し、最速タイムでのゴールを目指すことになる。筐体正面からは風が吹いており、滑走速度で風の強さが変わるので、実際に急斜面を滑り降りているような感覚が味わえる。施設内では一番体を動かす、アトラクション要素が高いVRアクティビティーとなっている。雪山で急斜面を駆け降りる爽快感は、一度味わう価値ありだ。
リアルな雪山での急滑走が楽しめる
スキー板のような足場を動かせば操作できる
正面からは滑走速度に合わせた風が吹く
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
180度のドームスクリーンでリアルドライブを体感!施設で唯一VRゴーグルを付けない
リアルドライブは、唯一VRゴーグルを付けずに体験できるVRアクティビティーで、180度のドームスクリーンでスポーツ走行が体感できる。可動シートにより、路面の凸凹をやドライブのGを味わえるほか、サラウンドスピーカーシステムエンジンやブレーキの音をリアルに体感できる。また、スマートフォンと連動して車をチューンナップすることも可能など、かなりリアルなレースを楽しむことができる。レースゲームが好きな人は、ぜひ一度体験してみてほしい。
180度のドームスクリーンでリアルドライブを堪能できる
All trademarks and copyrights associated with the manufacturers, vehicles, models, trade names, brands and visual images depicted in this game are the property of their respective owners, and used with such permissions.©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
最恐! 車いすで廃墟と化した巨大病棟へ入り込む怖すぎてクリアできなかった……
脱出病棟Ω(オメガ)は、VRゴーグルを付けて右手側のコントローラー、左手側のレバーを操作するVRアトラクション。右手のコントローラーでは懐中電灯を、左手のレバーでは車いすが操作できる。最大4人まで同時に体験でき、それぞれ異なったルートを進む。声を掛け合って協力しないと進めない箇所があり、だれか1人が遅れてしまうと全員がゲームオーバーになってしまうという、結構難易度の高いゲームだ。
正直めちゃくちゃ怖いので、体験するにはそれなりに覚悟が必要だが、普通のホラーゲームでは体感できないVRならではの恐怖体験が味わえる。
右手にもつコントローラーを操作して懐中電灯で明かりが照らせる
レバーを前後することで車いすが操作できる
様々な恐怖の仕掛けが襲ってくる
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
後ろを振り向くとお客さんが乗ってる!JR山手線の運転業務が体験できる
トレインマスターは、VRゴーグルを付けて、レバーを操作することでJR山手線の運転手として運転業務が体験できるVRアクティビティー。今までの電車を運転するゲームでは、正面のディスプレーに運転風景が表示されていたが、VRによって横を向けば駅のホーム、後ろを向けば客席も見ることができるなど、運転室からの風景をしっかり再現しているのが特徴だ。E235系が走るJR山手線沿線をリアルに再現しているので、見たことのある風景を発見できるかもしれない。
景色も再現
レバーで電車を操作
JR東日本商品化許諾申請中
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
コックピットに乗って敵を撃墜する爽快感は半端ない!
アーガイルシフトは、少女とともに巨大ロボットのコックピットへ登場し、襲い掛かる敵に立ち向かうVRアクティビティー。専用体感マシンは操作やストーリーに合わせて駆動し、本当にコックピットにいるかのような体験が可能だ。照準を目線を移動することで合わせるという点は、VRならではで楽しかった。まさに少年時代からの憧れを実現できるVRアクティビティーとなっている。
また、原案・監修をバンダイナムコエンターテインメントの原田 勝弘氏、世界観設定、シナリオをProduction I.G、監督をSOLA DIGITAL ARTSの荒牧 伸志氏、メカニックデザインを柳瀬 敬之氏が担当するなど、豪華スタッフによる制作なのも特徴だ。コックピットに搭乗して敵を倒す爽快感は、ぜひ一度味わってみてほしい。
空を飛びながら敵機を撃墜する爽快感は半端ない
一緒に搭乗している少女に目の前からのぞき込まれると正直ドキッとする
(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.ハイクオリティーなVRアクティビティーでVRならではの体験がたくさんできるぞ
VR ZONE Project i CanでVRアクティビティーを一通り体験したが、どれも体験する前の想像を大幅に超えるクオリティーだった。どれもすごかったが、個人的に特にオススメしたいのは、脱出病棟Ωとアーガイルシフトの2つ。VRを使うことで、普通のゲームセンターやアトラクション施設では味わえない体験ができるので、興味があれば足を運んでみてほしい。
VR ZONE Project i Can
所在地:東京都江東区青海1-1-10 ダイバーシティ東京プラザ3階(ゆりかもめ台場駅徒歩5分/りんかい線東京テレポート駅徒歩3分)
VRアクティビティー数/マシン数:6種/17台(オープン時)
営業期間:4月15日~10月中旬(予定)
営業時間:10時~21時(ネット予約制、不定休)
体験料金:1人1回651~930バナコイン(700円~1000円)、入場無料
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