伝統文化が失われたと嘆く中国に対し、日本では伝統文化は比較的保存されていると言えるだろう。中国の社会は急速に西洋化しつつあり、近年はクリスマスやバレンタインデーのようなイベントが盛り上がる一方で、伝統的な節句が軽視される傾向が生まれてきているという。
そんな中国から日本を訪れると、近代的な街並みの日本において、伝統文化があちこちに見られることに驚くようだ。
中国メディアの捜狐はこのほど、白いTバックを着用した日本人男性たちを東京の街中で見かけて驚いたという中国人の手記を掲載している。Tバックとはお尻が露出した水着もしくは下着を指す和製英語だが、複数の日本人男性たちが白いTバックを着用していたとは、何かのイベントだったのだろうか。
記事は、日本を訪れた中国人が都内の繁華街で食事を取ろうとしていた際、偶然にも地域の「お祭り」に遭遇したことを紹介。「伝統的な衣装を身にまとった日本人」がお神輿を担いでいたと伝えており、上は法被(はっぴ)、下はふんどし姿の日本人男性たちの姿が「白いTバックを穿いている」ように見えたらしい。
記事の文章からは、普段の東京とは異なり、興奮に包まれた祭りの雰囲気に圧倒された様子が伝わってくるが、東京という都市においても日本の伝統文化がしっかりと保存され、さらには人びとの間に根付いていることに驚いた様子だ。近年、伝統文化が急速に失われていると嘆く声が多い中国から見て、「日本人が自らの文化をしっかりと保存していることに敬服の念を禁じ得ない」としている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)