埼玉県朝霞市で2014年に行方不明になった少女が保護された。少女は千葉市と中野区のマンションで誰にも気づかれず長期にわたり監禁されていたのだが、確かに普通は隣人の行動を気に留めないものだ。しかし、この事件とは真逆に、自己アピールが強すぎる隣人がいたらどうだろう? 韓国で起きた、迷惑女性によるお騒がせ事件に迫る。
韓国の昌原(チャンウォン)市内にあるマンション住民は長年、205号室に住む56歳女性Aの奇行に苦しめられてきた。
なんとAは毎日、深夜2時から早朝にかけて住民用の駐車場に姿を見せると、手にしたスコップで汚物をまき散らすという行為を5年にわたって続けていたのだ。住民は、鼻をつく悪臭に頭を抱えるしかなかった。
Aの異常行為はこれだけではない。Aは屋上にあるテレビアンテナを破壊したりインターネット回線を切断したり、故意に水道を流し続けて下の階に水漏れまで起こしている。この嫌がらせの結果、階下の住む住民は逃げるように引っ越してしまったという。
住民たちは犯人がAであることを推測していながら、なかなかしっぽをつかむことはできなかった。住民たちがAに文句を言ってもすべて無視され、さらに証拠がないことから野放しにするしかなかったのだ。
しかし、いつまでもAに好き勝手やらせるわけにはいかなかった。住民たちはAに気づかれないよう監視カメラを設置すると、5年越しでようやく犯行現場を記録することに成功した。
警察の調べによると、Aは5年前に夫と離婚したことに始まり、事業の失敗などから総合失調症を発症。現在は精神科病院で治療中であることも明らかになっている。
いくら精神を病んでいたとはいえ迷惑な話だが、腹が立つ相手の車に汚物をまくという行為は韓国では割とよく聞く事件だ。最近でも、近所の車の乱暴な運転に腹を立てた人物が、ひそかに汚物をこすりつけるという事件が起こっている。駐車場に行ったら愛車が糞尿まみれだったと思うと、そのショックは計り知れないだろう。
たまったストレスを、汚物をまくことで発散するという謎の行為は、やめてもらいたいものだ。