海外からの観光客が増えており、街なかで英語の会話を耳にする機会が多くなった。ときには、海外客から道を尋ねられたり、「これはいったい何?」「どうやって使うの?」などと日本の独特な文化について質問されたりすることがあるかもしれない。そんなとき、ちょっとした英語で「ニッポン」を教えてあげられたらいいのに、と思ったことはないだろうか。
【人気連載マンガ】結婚3年目、出産する決心がつかない…男性依存症の母をもち、義父からのわいせつ行為を受けて育った作者渾身のノンフィクション
『英語で話せる 日本図鑑』(永岡書店編集部/永岡書店)は、「英語で日本を紹介する」ためのフルカラービジュアルブック。「ニッポン」を語るのに欠かせないキーワードやセンテンスに英語表記が添えられており、英語の学習本として有用なだけではなく、日本をあらためて客観的に俯瞰して楽しめる。
例えば、オタク文化の聖地「秋葉原エリア」のページでは、やはりアニメやフィギュア、メイド喫茶など、オタク文化の象徴的単語が並ぶ。「アニメショップ」は英語でもそのまま「Anime Shops」だが、「メイド喫茶」は「Maid Cafe」と言い換える。オタク文化に詳しい海外客なら「Gachapon」で通じるかもしれないガチャポンの源流はアメリカから輸入されたカプセルトイで、英語では「Capsule-toy vending machine」となる(「ひねりがない」と突っ込まれそうだ)。ちなみに、ご存じのとおり、「オタク」はそのまま「otaku」でOKだ。
神社に行くと、海外客がどうやって参拝をしたらいいのか困っているシーンに出くわすかもしれない。日本人でも正しい参拝の仕方を知らない人がいるかもしれないが、英語で説明すると次のようになる。
参拝の仕方
(1)手と口を清める。
(2)賽銭箱にお金を入れる。
(3)鈴を鳴らす。
(4)二拝二拍手一拝する。
温泉の入り方については、日本人が特に敏感になるところだ。入り方を知らない海外客には、おせっかいを承知で教えてあげてはいかがだろう。
温泉の入り方
(1)掛かり湯を浴びる。
(2)体を洗う。
(3)湯船に浸かる。
体を洗ったら、open-air bath(野天風呂/露天風呂)にも入るよう勧めてみたい。
オリンピックイヤーに向けて「英語で日本を紹介」できるようになり、海外客と交流を持つことで、自分の世界が広がるかもしれない。2020年まで、まだ4年もある。
文=ルートつつみ