AKB48を卒業した高橋みなみ(25歳)が4月10日、都内で行われた「キリン 氷結 高橋みなみ あたらしくいこう宣言式」に登壇した。
イベントでは、9日より放映開始した高橋出演の新CMを放映したほか、CMのコンセプトである「あたらしくいこう」をテーマに、アイドルを卒業し今後どのように生きていくかといった、自身のビジョンについて語ってもらう「あたらしくいこう宣言」を実施。会場にはサプライズゲストとして、さかなクンが「キリン 氷結」のCM・WEBムービーと同様の黒いスーツに黒ハコフグ帽子で駆けつけ、「サケは、生まれた故郷を後に、大海原へと出ていきます。一番苦しい産卵期に、逆流に負けず川をのぼります。広い広い海へ出ると決心した高橋さん、どんな逆流にもめげずに進んでください。応援しています」と超クールに低い声と落ち着いた面持ちでエールを贈った。
そして高橋は「始まりの一歩目が私は大好きです。『あたらしい』ことをするということは、『あたらしい』自分に出会うチャンスだと思います。私、高橋みなみは、努力は必ず報われると、この先の人生をもって証明します」と涙を流しながら「あたらしくいこう宣言」すると、会場に集まったファンからも拍手喝采となった。
☆高橋みなみの“宣言”全文
皆さんこんにちは。高橋みなみです。
本日はお忙しいなかお集まりいただき、ありがとうございます。
私は先日、4月8日に14歳から10年間お世話になったAKB48を卒業しました。
ちょうど25歳の誕生日の日でした。
10年間を言葉にするのは難しく、考えても考えても出てくる言葉は、『ありがとう』の5文字です。
もちろん、振り返れば楽しいことばかりではありません。辛いことも沢山ありました。
「前田敦子にはなれない」と気づいたあの日、立ち位置が下がったあの日、仲間が卒業していったあの日。
泣いていることのほうが多かったかもしれません。それでも10年経って最後の日に思ったことは、『ありがとう』
あの日笑顔で言えたありがとうを、私は一生忘れません。
この先一人で歩く道で打ちひしがれることも沢山あると思いますが、
皆さんがいたら……なんでも越えられる気がします。
AKBで気づいたこと。それは、人は自分のためよりも誰かのためのほうが頑張れるということです。
もちろんこれからは自分の夢のためですが、残った後輩のために、こんな私を応援してくださる皆さんのために、これからの道を歩かせていただきます。2016年、4月10日。この春新しい道を歩き出す皆さんへ。
新社会人になった人、新学期がスタートした人、転職をした人、
恋人ができた人、結婚をする人、家族や新しい友達が増えた人、そして自分自身へ。
何事も自分の思い通りに、思い描いたものにならないのがこれから先の未来です。人の道をうらやんでも仕方ありません。そんなことをしていても自分の道は開けない。 どんなことがあっても歩き続けること。私は始まりの一歩目が大好きです。今日も、私にとって「あたらしい」一歩です。
「あたらしい」ことを前にすると、とても緊張します。えずくほどに。
でも、変わってるかもしれませんが、何か「あたらしい」ことにチャレンジすること、出会うことは、
「あたらしい」自分に出会うチャンスだと思います。
やりたいことがあったとして、その道はまっすぐではありません。
私自身、アイドルになりたくて、総監督になりたくてAKBに入ったわけではありませんでした。
ですが、チームのため、グループのためと思ってやって来たことが、結果、自分自身のこれからの人生の糧になりました。それは……一生涯の仲間ができたこと、何があっても応援してくれる皆さんと出会えたこと、支えてくれるスタッフの皆さん。すべては寄り道であって寄り道ではなかった、私の25年間の人生を作る大切な宝物です。
そんな宝物と出会えたからこそ、新しいチャレンジをしたくなりました。
壁にぶつかって石にけつまずいて転んで、なかなか近付けない………諦めようか。
そう思った少し先に、夢は手を伸ばして待っています。私の、歌手という夢もそうです。私は、立ち止まることはお薦めしません。私は、立ち止まりたくありません。
ゆっくりでいい。0.1ミリでも進みましょう。10年後 それは誰にもわからない未来です。
ただ… 未来は今この瞬間から作られます。
だから、どんな形だっていい。目の前に現れた新しいことに、私は一生懸命でありたい。
あたらしくいこう。はじまりの一歩を踏み出すために。
あたらしくいこう。まだ見ぬ自分に、出会うために。
私、高橋みなみは、努力は必ず報われると、この先の人生をもって証明します。
ありがとうございました。