性感染症の梅毒の感染者数が全国的に増加しており、今年1〜3月の報告数が、昨年同期の2倍に上ったことが12日までに、国立感染症研究所のまとめで分かった。東京、大阪、愛知など都市部を中心に増え、厚生労働省は注意を呼び掛けている。

 感染研によると、今年1〜3月の梅毒の感染者数は796人で、昨年同期の397人から倍増した。都道府県別では東京が350人(2.4倍)、大阪が100人(2.3倍)、愛知が37人(2.6倍)だった。男性は40〜44歳、女性は20〜24歳が最も多かった。

 梅毒感染者は2010年以降増加傾向にあり、15年は2698人に上った。特に女性が増えている。初期には感染部位にしこりができるなどの症状があり、妊娠中に感染すると胎児の死産につながることもある。予防にはコンドームが有効で、厚労省は感染が疑われる場合は早期に医療機関を受診するよう呼び掛けている。 

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