ホクロ毛抜いてもいいの?「ホクロにまつわる疑問と健康リスク」4つ | ニコニコニュース

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顔や体にポツポツ見られるホクロ。見た目の印象を左右するだけに、ホクロの存在ってなにげに気になりますよね。

また、「ホクロが年齢とともに増えるのはなぜ?」「ホクロの毛って抜いても大丈夫?」など、ホクロについて疑問に思うことってありませんか?

そこで今回は、『WooRis』の過去記事や女性の医学事典『ウィメンズ・メディカ』を参考に、ホクロにまつわる疑問と真実を4つご紹介します。

■疑問1:ホクロに毛が生えてるんだけど…

体にちょっと大きめなホクロがあり、長い毛が生えているという悩みをもつ方もいらっしゃいますよね?

そもそも、ホクロがある部分はメラニンの生成が活発なため、ほかの毛穴よりも毛が生えやすいという特徴があるんだそうです!

「恥ずかしいから抜きたいんだけど」と思ってしまうところですが、医学的には毛を抜かないほうが良いとのこと。ホクロに刺激を与えることになり、悪性化する恐れが……。

さらに縁起的には、ほくろの毛は“福毛”、“宝毛”ということで、福を運んでくれる存在と言われています。ということからも、抜かずに育てるくらいの気持ちでいたほうがいいかも!?

目立つ部分にあってどうしても気になるという方は、皮膚科の先生に相談してくださいね。

■疑問2:ホクロはどうして増えるの?

見た目の印象を左右するホクロですが、子どもの頃より増えたような気がしませんか? 女性ですと、毎日鏡を見ていると思いますので、「あれ、顔にホクロが増えた?」といったことには敏感かもしれませんね。

『WooRis』の過去記事「えっ…ガンの疑いも!? 医者が教える“悪性ホクロ”の見分け方とは」によれば、ホクロが増える理由としては、もともとホクロができやすい体質・遺伝にくわえて、“紫外線”の影響があるといいます。

紫外線が皮膚の細胞を活性化させ、細胞のメラニン色素を1か所に集中、増殖させてホクロを発生させるとのこと。ホクロを増やさないためにも、紫外線対策など、しっかりしていきましょう。

また、紫外線のほかには、ホルモンバランスの乱れ、怪我、ストレス、摩擦、外部刺激などの要因によっても、ホクロができやすくなるんだそうです。

■疑問3:手の平・足裏のホクロは危険って本当?

よく“手の平・足裏のホクロは危険だから、とったほうがいい”という話を聞きますよね。

というのも、手の平や足の裏は、メラニンを産生する色素細胞の密度が低く、そもそもホクロができにくい部位。そのホクロができにくい部位に、急にホクロができた……というのは、要注意サインなんです!

まれに悪性の皮膚がんの一種“メラノーマ”に変わるケースもあるようですので、ホクロが出現後、日を追うごとに大きくなっているなど、気になったら迷わず皮膚科を受診しましょう。

■疑問4:赤ちゃんに“巨大なホクロ”があるけど大丈夫?

生まれたての赤ちゃんには目立ったホクロはそれほどありませんよね。前述のとおり、体質や遺伝、紫外線などの要因から、ホクロは成長とともに増えていくもの。

とはいえ、生後すぐの赤ちゃんに巨大なホクロがあるというケースがあるようです。

一般的に、直径1cmくらいまでのものをほくろ、それ以上のものを“黒あざ”といい、もし赤ちゃんに巨大なほくろが見られるようだと、黒あざの可能性が。

黒あざは生後すぐにでも見られ、体のどこにでもでき、大きさや形はさまざまとのこと。

乳幼児期に見られるあざは、放っておいても時期がくれば自然に消えるものと、治療開始が早ければ早いほど治りのよいあざがあるといいます。ですので、放置は厳禁! 目立つあざを発見したら、すぐに皮膚科を受診するようにしてくださいね。

■“危険なホクロ”の見分け方

次に、危険なホクロの見分け方について、『WooRis』の過去記事からご紹介します。

(1)2~3か月で急に大きくなる

急激に大きくなり、ホクロが赤くただれて出血するのは、メラノーマ発見サインの一つ。

(2)ホクロが7mm以上に成長

これまで小さかったホクロが日を追うごとに巨大化してきたら、「おかしい」と思うようにしましょう。

(3)ホクロの形・感触がおかしい

左右非対称でいびつな形をしている、ホクロの輪郭がはっきりせずぼやけている、隆起している、しこりがあるなども、悪性のホクロの疑いがあるようです。

(4)爪に黒褐色の色素沈着、黒の縦線がある

爪にもメラノーマができます。爪をぶつけたなどの理由がなく、爪が黒く変化した場合は、注意が必要です。

■ホクロ治療の基本

いざ疑わしいホクロを発見したら、皮膚科を受診することになると思いますが、どういった治療をするのか不安に思ってしまいますよね。

『ウィメンズ・メディカ』を参考に、基本的なホクロ治療についてまとめました。

・基本は切除術

・切り取った組織は、必要に応じて悪性の疑いがないか検査

・平らで小さなものはレーザーで取り除くこともある(※ 医師の診断による)

なお、“ホクロ治療に保険は効くのかどうか?”ですが、美容目的ではなく、悪性の疑いが高いホクロ、放置すると危なそうなホクロ等の治療目的であれば、基本的には健康保険は適応されると考えていいようです。

まずは、かかろうとする皮膚科が保険診療を行っているか確認してから、来院するようにしてくださいね。

以上、ホクロにまつわる疑問、危ないホクロの見分け方、ホクロ治療の基本についてご紹介しましたが、いかがでしたか?

ホクロを増やさないように紫外線対策をぬかりなく行った上で、“危険なホクロ”を見つけたら、すぐに皮膚科を受診するようにしましょう。ご参考にしてみてください。

(ライター 大宮つる)