日本アカデミー賞15賞ほか、各方面で絶賛を受けた映画『悪人』の原作・吉田修一と監督・脚本の李相日が再び手を組み製作された映画『怒り』(9月17日公開)。この度写真家・篠山紀信が撮影したにポスタービジュアルが公開され、あわせて公式サイトにて特報映像が公開となった。
本作は、現場に「怒」という血文字を残し未解決となったある殺人事件から1年後、東京、千葉、沖縄、それぞれの場所で、前歴不詳の3人の男と出会った人々が、その正体に疑念と信頼のはざまで揺れる様子を描くミステリー。
制作にあたり原作者の吉田から「物語の登場人物には、映画『オーシャンズ11』のようなオールスターキャストを配してほしい」というリクエストが挙げられ、主演の渡辺謙をはじめ森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、宮崎あおい、妻夫木聡と、豪華なキャストが名を連ねる。
今回の撮影にあたり篠山は「俳優ではなく役のままの顔を」という依頼を受け、本編撮影中の早朝や深夜、本編撮影終了直後に都内スタジオでポスター撮影が行われた。その感想を「面白く、贅沢な時間でした。スタジオで撮影しているのに、どこかドキュメンタリーのようで、今まで何度も撮影している役者の見たことのない顏を撮影できたと思います」と語り、会心の作をアピールしている。
また渡辺は、早朝の六本木のスタジオに、漁協で働く格好に長靴を履くといういでたちで登場し「ファインダーを覗く紀信さんから『見た事無い顔だなぁ』と。嬉しい言葉を頂いた」と撮影を振り返っている。