アメリカ版キラキラネーム? 赤ちゃんに付けられた「変わった名前」 | ニコニコニュース

アメリカ版キラキラネーム? 赤ちゃんに付けられた「変わった名前」
おたくま経済新聞

「皇帝(しいざあ)」や「華琉甘(かるあ)」など、毎年話題になるキラキラネーム。これって日本だけかと思ったら、アメリカでも変わった名前が命名されるケースがあるようです。

アメリカの研究機関ベイビーセンターが、毎年住民登録された赤ちゃんの名前(マイナンバーと同じで、アメリカでは生まれた時点で社会保険番号が付けられるので、名前が登録されます)から、変わった名前、いわば「アメリカ版キラキラネーム」を紹介したデータから、いくつかご紹介しましょう。日本と違って漢字を使わないので、変な読みはないのですが、あちらの常識では「珍しい」名前の数々です。

【画像付きの元記事はこちら】

■女の子編

アラバマ(Alabama)
カンザス(Kansas)

州の名前です。アラバマは元々、ネイティブアメリカンの人名なので、結構古い名前(1861年にはメジャーな名前944位)なのですが、近年すっかり珍しい名前になっていました。ところが2014年から命名されるケースが急に増え、ランキングが急上昇(2013年の17118位から2015年は3357位へ)しています。カンザスは州以外に全く由来の判らない名前だそう。

インディゴ(Indigo)
セプテンバー(September)

日本では「藍」ちゃんがいるので不思議に思いませんが、色の名前は珍しいようですね。月の名前も、日本では1月生まれの「むつき」ちゃんや、3月生まれの「弥生」ちゃんは割とポピュラーです。

パーペチュア(Perpetua)
メサイア(Messiah)
バルキリー(Valkyrie)
カタナ(Katana)

パーペチュアは日本語にすると「永遠(とわ)」ちゃんって感じ。メサイア(メシア・救世主)は日本でも実在不明ですが「めしあ」ってキラキラネームがありましたね。これは日本でもアメリカでもキラキラネーム認定されるようです。バルキリーは、日本では『マクロス』のイメージが強いので、変形して飛んでいきそう。カタナちゃんの親は、武士道に興味があるんでしょうか……。

ヘブンリー(Heavenly)
ハニー(Honey)
サンシャイン(Sunshine)
トゥインクル(Twinkle)
チューリップ(Tulip)

この辺りは日本でもアメリカでも「キラキラネーム」として認識されるんですね。どれも子供がかわいくて仕方がない……という親の気持ちはよく解ります。

■男の子編

ジェダイ(Jedi)
カーク(Kirk)
ダルタニャン(D’Artagnan)

ジェダイはご存知、『スターウォーズ』シリーズに登場する言葉。息子にフォースが現れて欲しいという願いでしょうか。カークは『スタートレック』シリーズに登場する宇宙船、USSエンタープライズの船長でしょう。ただ、カークは苗字なんですよね……。ダルタニャンは、アレクサンドル・デュマ(大デュマ)の『ダルタニャン物語(第1作が『三銃士』)』の主人公。

アルマーニ(Armani)

ファンションブランドの名前。よっぽどアルマーニ好きなんでしょうか。

アロー(Arrow)
ブレイド(Blade)

女の子の名前でカタナちゃんがありましたが、こちらは日本語ではなく、もっとストレートに英語で「矢」と「剣(刃)」です。

パイ(Pi)
クエスト(Quest)
エベレスト(Everest)

円周率を名前にするっていうのは、親が数学好きなんでしょうか。それとも「永遠に続く」という意味を込めた、アメリカ版「寿限無」的な名前なのかも。クエストくんも、真理を探究して欲しいという意味かもしれませんね。エベレストくんは、よっぽど大きな人物になって欲しいという願いでしょうか。

アメリカでの「珍しい名前」と、日本のキラキラネーム。親の願いを反映し、ちょっと変わった方向で命名されたこれらの名前は、文化や言語によって微妙な違いがあって、興味深いものです。

▼参考
Unusual and surprising baby names(babycenter.com

(文:咲村珠樹)