人気アイドルグループ・NMB48兼AKB48の山本彩(22)が13日、大阪・難波のNMB48劇場で行われた公演中に同期で創設メンバーの渡辺美優紀(22)が卒業発表したことを受け、NMB48に活動を一本化する意向を明らかにした。
山本は渡辺の卒業発表を見届けると「今回のみるきー(渡辺)の卒業でNMB48は2ndステージに入るのかなと思います。ずっと一緒にやってきたメンバーが卒業していくのを何人も見届けてきて、もっと自分も何かできることないかなと、NMBのために何かしたいなと思って、(総合プロデューサーの)秋元さんに兼任解除の相談というかお願いをしまして、受諾していただいた」とAKB48チームKの兼任解除を直訴していたことを明かした。
かつてAKB48では前田敦子(24)と大島優子(27)が、SKE48では松井珠理奈(19)と松井玲奈(24)が“ライバル”として何かと比較され、苦しみながらもグループの看板を背負ってきたように、NMBにおいては山本と渡辺の同い年で同期の2人がその役回りだった。これまで絶妙な距離感を保ってきたが、渡辺は卒業発表の場で、隣に立っていた山本に向き合うと、涙ながらに隠し続けてきた本音を口にした。
「さやかちゃん、同い年で身長も同じくらいで、血液型も一緒(B型)で、私は最後まで友達のように仲良くというか、ホントの友達のような関係にはなれなかったけど、今までの人生で一番運命の人だと感じました。本当に一番運命を感じた人で、たくさん悔しいことも…誰よりも素直になれなかったけど、私がいちばん、誰よりも(山本が)すごい人だということをわかってるし、本当に尊敬しています。ずっと伝えられなかったけど、この場をお借りしたら、言える気がしたので、すごく言いたかったので言いました」
人前ではめったに泣かない山本の頬に大粒の涙がつたい、メンバーもファンも、もらい泣きした。そして、昨年8月に玲奈がSKE卒業後、珠理奈がAKB兼任を辞退し、SKEに専念することを決めたように、NMBのピンチに山本も活動を一本化し、グループを背負って立つ覚悟を決めた。
「48グループの中で、私も引っ張っていく存在にならないといけないと思うんですけど、NMB48がこういう状況なので、私もキャプテンとして、1メンバーとして、NMB48をまだまだ終わらせたくないという気持ちでいっぱい。正式な(兼任)解除もいつになるかわからないんですけど、NMB48一本で頑張っていきたいと思います」
山本は同日深夜、劇場では言えなかった思いも自身のツイッターで打ち明けた。
「みるきーが隣に居たから 隣に居たのがみるきーやったから 自分らしくいられた。子供みたいな言い方やけど 並んだ時は無敵やって、心のどこかで自信さえ持たせてくれた。この関係性を何て呼んだら良いのかな。名前も付けられへん位 本当に本当に特別な存在」と綴り、「#さやみるきー」のハッシュタグを付けた。
山本と渡辺は2010年9月に『NMB48第1期生オーディション』に合格し、11年元日に劇場公演デビュー。5年以上にわたってNMB48をけん引してきた。渡辺の卒業時期、山本の兼任解除時期はいずれも未定。