自分の精子の濃度と運動率をiPhoneで簡単に測れるサービス「Seem」を、リクルートライフスタイルが開発した。Seemを使うためのツール入り「Seemキット」(税別5000円)を、4月末から都内・近郊の医院・薬局で500セット限定でテスト販売する。
Seemキットには、スマートフォン用顕微鏡レンズと精液採取用カップ、採取棒が入っている。使い方は、
(1)射精1回分の精液をすべて採取用カップに入れ、液化するまで15分待つ
(2)採取棒を使って顕微鏡レンズの上に精子を1滴乗せる
(3)レンズをiPhoneにセットし、専用アプリ「Seem」で動画を撮影する
(4)動画が自動解析され、精子の濃度と運動率が表示される
――という流れだ。利用に個人情報の登録などは不要。
男性不妊専門医の監修を受け、臨床試験を行って開発したという。
不妊の原因の半分が男性側あるとされるが、医療機関で精液検査を受けるには心理的抵抗や時間的制約があるとし、新サービスを開発した。男性の医療機関受診のきっかけをつくり、男性の不妊治療に対する意識・行動変化の実現を目指すとしている。