庵野秀明氏が総監督を務める新作ゴジラ映画『シン・ゴジラ』(7月29日公開)のキャスト数が328名にも上ることが13日、わかった。エグゼクティブプロデューサーの山内章弘氏は「間違いなく日本映画史上最大規模の出演者数です。あまりの総集結ぶりに撮影時期は『ゴジラの現場以外、日本から俳優が消えた』と多くの方からお叱りを受けました。日本を代表するモンスターと、日本を代表する俳優陣の本気のぶつかり合いです」とコメントしている。同時に、日本のゴジラ史上初となるフルCGの全身ビジュアルと90秒予告映像も解禁された。
主演の長谷川博己、竹野内豊、石原さとみに加え、俳優だけではなく歌手、アーティスト、映画監督などジャンルを超えた総勢328名にも上る豪華オールスターキャストが実現した。主なキャストは、高良健吾、大杉漣、柄本明、余貴美子、國村隼、ピエール瀧、市川実日子、犬童一心、緒方明、片桐はいり、神尾佑、KREVA、黒田大輔、小出恵介、小林隆、斎藤工、嶋田久作、諏訪太朗、高橋一生、塚本晋也、津田寛治、鶴見辰吾、手塚とおる、中村育二、野間口徹、橋本じゅん、浜田晃、原一男、平泉成、藤木孝、古田新太、前田敦子、松尾諭、松尾スズキ、三浦貴大、光石研、森廉、モロ師岡、矢島健一、渡辺哲など。同作コンセプトである『ニッポン対ゴジラ』を体現するために、まさに日本を代表する俳優たちが大集結している。
また、これまで上半身のみしか公開されていなかったゴジラの全身ビジュアルが解禁された。予告映像では、ハリウッド版を含めて史上最大となる全長118.5メートルのフルCGゴジラは、巨大な尻尾が特徴的。1954年に公開された初代ゴジラを彷彿とさせる、腕が小さく、直立した姿勢でありながら、不規則に並んだ歯や、内側から赤い発光を感じる表皮など、随所に庵野総監督こだわりの本作オリジナル設定が見受けられる。
映像は“現代日本に初めて現れたゴジラ”という設定のなか、街を動きまわるその巨大な容姿への地上からの視点も含まれ、建物のすぐ上を通り過ぎる尻尾の臨場感と迫力に圧倒される。さらに、自衛隊全面協力のもと撮影された戦車や飛行機が登場するほか、ゴジラが自衛隊から総攻撃を受けるシーンも映し出されている。大都会に突如現れた異質な姿を遠くから捉える映像は、ゴジラが今の日本に現れた意義に思いを馳せさせる。