熊本県熊本地方で14日21時26分頃、最大震度7を観測する地震が発生した。JR九州は九州新幹線博多～鹿児島中央間や熊本県内の在来線を運転見合わせとする列車運行情報(15日2時現在)を出している。
気象庁は今回の地震で、熊本県益城町で震度7、熊本市・玉名市・宇城市・西原村で震度6弱を観測したと発表。揺れの強かった地域では家屋の倒壊や土砂災害のおそれがあり、今後の余震活動にも十分な注意が必要としている。
九州内の鉄道各路線に関して、地震発生直後から山陽・九州新幹線やJR九州のすべての在来線などで運転見合わせが報じられ、熊本市内の九州新幹線で回送中の列車(6両編成)が脱線したことも報道された。乗客はなく、けが人は確認されていないという。九州新幹線は現在も博多～鹿児島中央間の上下線で運転見合わせとなっている。
JR九州の在来線では、熊本県内の鹿児島本線玉名～八代間、豊肥本線熊本～赤水間、三角線宇土～三角間、肥薩線八代～白石間の上下線で終日運転見合わせとなった。その他の在来線も地震の影響で大幅な遅延・運休が発生し、一部区間で徐行規制も行われている。熊本電気鉄道、肥薩おれんじ鉄道、くま川鉄道も運転見合わせに。島原鉄道は線路点検を行い、安全が確認でき次第、運転を再開する予定としている。
JR九州の新幹線・在来線の運行状況は、同社の運行情報のページにて随時更新されている。九州全域の各種交通機関の運行情報は「九州のりものinfo.com」でも確認できる。
(上新大介)