第69回カンヌ国際映画祭(5月11~22日)で最高賞パルムドールを競う、コンペティション部門の正式出品作品が発表された。
今年のコンペ部門は、カンヌ常連監督の注目作品がずらりと並ぶ、豪華なラインナップとなった。オリビエ・アサイヤス監督とクリステン・スチュワートが「アクトレス」に続き再タッグを組み、パリのファッション業界の裏側を描く「Personal Shopper(原題)」。医師が身元不明のまま亡くなった女性の正体を探る、ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ兄弟監督「The Unknown Girl(英題)」。
ほかに、グザビエ・ドラン監督、レア・セドゥー、マリオン・コティヤール、バンサン・カッセル共演の「イッツ・オンリー・ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド(英題)」。ペドロ・アルモドバル監督、アドリアーナ・ウガルテ主演「ジュリエッタ(原題)」や、ジム・ジャームッシュ監督、アダム・ドライバー主演「Paterson(原題)」。また、ショーン・ペン監督、シャーリーズ・セロン、ハビエル・バルデムが主演する「ザ・ラスト・フェイス(原題)」、ニコラス・ウィンディング・レフン監督、エル・ファニング、アビー・リー・カーショウ、ベラ・ヒースコートが共演する「ザ・ネオン・デーモン(原題)」などが選出された。
日本からは、ある視点部門に是枝裕和監督、阿部寛主演の「海よりもまだ深く」と、深田晃司監督、浅野忠信主演「淵に立つ」(日仏合作)の2作品が選ばれている。
オープニング作品は、ウッディ・アレン監督、ジェシー・アイゼンバーグ、クリステン・スチュワートがW主演する「カフェ・ソサエティ(原題)」。今年のコンペ部門は「マッドマックス 怒りのデス・ロード」ジョージ・ミラー監督が審査員長を務める。
▽コンペティション部門
「Toni Erdmann(原題)」/マーレン・アーデ監督
「ジュリエッタ(原題)」/ペドロ・アルモドバル監督
「American Honey(原題)」/アンドレア・アーノルド監督
「The Unknown Girl(英題)」/ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督
「Personal Shopper(原題)」/オリビエ・アサイヤス監督
「イッツ・オンリー・ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド(英題)」/グザビエ・ドラン監督
「Ma Loute(原題)」/ブリュノ・デュモン監督
「Paterson(原題)」/ジム・ジャームッシュ監督
「Rester Vertical(原題)」/アラン・ギロディ監督
「Aquarius(原題)」/クレベール・メンドンサ・フィリオ監督
「Mal de Pierres(原題)」/ニコール・ガルシア監督
「I, Daniel Blake(原題)」/ケン・ローチ監督
「Ma'Rosa(原題)」/ブリランテ・メンドーサ監督
「Loving(原題)」/ジェフ・ニコルズ監督
「Bacalaureat(原題)」/クリスティアン・ムンジウ監督
「Agassi(原題)」/パク・チャヌク監督
「ザ・ラスト・フェイス(原題)」/ショーン・ペン監督
「Sieranevada(原題)」/クリスティ・プイウ監督
「Elle(原題)」/ポール・バーホーベン監督
「ザ・ネオン・デーモン(原題)」/ニコラス・ウィンディング・レフン監督
▽ある視点部門
「Varoonegi(原題)」/ベーナム・ベーザディ監督
「Apprentice(原題)」/ブー・ユンファン監督
「Voir Du Pays(原題)」/デルフィーヌ・クラン&ミュリエル・クラン監督
「La Danseuse(原題)」/ステファニー・ディ・グスト監督
「Clash(英題)」/モハメド・ディアブ監督
「レッドタートル ある島の物語」/マイケル・デュドク・ドゥ・ビット監督
「淵に立つ」/深田晃司監督
「Omar Shakhsiya(原題)」/マハ・ハジ監督
「Me'Ever Laharim Vehagvaot(原題)」/エラン・コリリン監督
「海よりもまだ深く」/是枝裕和監督
「Hymyileva Mies」/ユホ・クオスマネン監督
「La Large Noche de Francisco Sanctis(原題)」/フランシスコ・マルケス&アンドレア・テスタ監督
「Caini(原題)」/ボクダン・ミリカ監督
「Pericle Il Nero(原題)」/ステファノ・モルディーニ監督
「The Transfiguration(原題)」/マイケル・オシェイ監督
「Captain Fantastic(原題)」/マット・ロス監督
「Uchenik(原題)」/キリル・セレブレンニコフ監督