「ボーダーランズ」シリーズで知られる北米のゲームメーカー,Gearbox Softwareの新作タイトル,「バトルボーン」(PC/PlayStation 4/Xbox One)では現在,PlayStation 4版に続いて,PC版とXbox One版のオープンβテストが実施されている(関連記事)。
ボーダーランズに似たアメコミ調のグラフィックスが特徴的な本作の内容については,2016年3月24日に掲載したプレイレポートに詳しいのでぜひ参考にしてほしいが,本作はチームベースの対戦型FPSでありながら,システムにMOBAの要素を取り入れており,FPSファンの中にはルールが飲み込めないと困っている人がいるかもしれない。
■OBTで遊べるモードは2つ
OBTでプレイできるモードは,「インカージョン」(侵入モード)と「溶解モード」の2つ。どちらも上記のとおりチームベースの対戦だが,勝敗を決定する条件がそれぞれ異なっている。
●インカージョン(侵入モード)
これらのセントリーは分厚いシールドで守られているため,プレイヤーキャラクターの攻撃だけでシールドを剥がし,破壊するのはなかなか困難。そこで重要になるのが,一定時間ごとにマップに出現する,「ミニオン」と呼ばれるNPCだ。
ミニオンはセントリーのシールドに対して有効な攻撃ができるので,プレイヤーはいかにミニオンでセントリーを攻撃させるかがポイントになる。とはいえ,こいつらの体力はあまりなく,対人戦闘では圧倒的な弱さを発揮してしまうので,セントリーにたどり着く前に一掃されてしまうこともしばしば。したがってプレイヤーは,敵の攻撃からミニオンを守りつつ,彼らをセントリーまで無事に連れて行かなくてはならない。
戦局を有利にするには,「ポイントマーセナリー」の存在も重要だ。一定時間ごとに所定の位置にスポーンするマーセナリーを倒してスポーンエリアを占拠すると,次に出現するマーセナリーを味方にできる。やつらを敵陣に向けて送り出してやろう。
●溶解モード
炉の位置は1か所ではないため,防御している際,守備位置のバランスが偏ると,手薄になった側の炉で次々と敵のミニオンが飛び込む,というようなことが起きる。マップをよく見て味方の位置を常に確認し,守備バランスが崩れないように心がけたい。
■レベルアップとシェードについて
さて,ここからはシステムについてちょっと紹介しよう。本作では敵を倒すことで経験値を獲得でき,それが一定の値まで溜まるとキャラクターがレベルアップするという,MOBAではおなじみの仕組みが採用されている。
レベルアップするとキャラクター固有のスキルツリーから,「オーグメント」と呼ばれる新たな技を選択できるようになる。ただし,レベルごとに選択できるのは1つで,いったん選んだら取り直しはできないという仕様だ。使ってみなけりゃ分からないので,ここはじっくり考え込みたい。
もっとも,試合ごとにレベルはリセットされるため,ゲームを繰り返して,自分の扱いやすいオーグメントを見つけるようにすればいいという話もあるわね。
お次は「シェード」だ。これはマップのさまざまな場所に置かれている黄金色の物体で,早い話,ゴールド(お金)だ。マップ上に配置されているタレットやスーパーミニオンは,ゲーム開始直後,中立状態になっている。これらのオブジェクトに集めたシェードを支払うと味方になり,防衛や攻撃を自動で行ってくれるようになる。なんという,現金なヤツらだ。
また,タレットなどの固定オブジェクトは,破壊されると中立状態に戻ってしまう。再度シェードを支払って味方にするか,敵に破壊される前に追加でシェードを支払い,アップグレードしておくといいだろう。
また,このほかにもキャラクターのロードアウトを決める際にシェードを支払わなければならなかったりと,なかなか重要な要素だ。本作でも現実でも,お金がたくさんあると,いろいろ有利になるので,ガンガン拾い集めておこう。
以上,OBTの概要とシステムなどを簡単に紹介してみたが,いかがだったろうか。これまでにもいろいろ試遊する機会のあった本作だが,ようやく誰でもプレイすることが可能になったので,皆さんにもぜひ遊んでみてほしい。参戦にあたって筆者からアドバイスを贈るとしたら,「死ぬな!」に尽きる。
立ち回りは深追いせず,危険なニオイを感じたら即逃げるように。また,レベルが上った状態で死亡してしまうとリスポーンに時間がかかるため,敵のパワープレイを誘ってしまいがちだ。というわけで読者の皆さんも,ぜひ「死ぬな!」を心にOBTに留めて挑んでほしい。
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