【ワシントン時事】国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は14日、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の開幕に先立ち、ワシントンで記者会見し、「世界経済の成長は脆弱(ぜいじゃく)だ」と述べ、各国に適切な財政政策、構造改革などの実行を促した。
また、タックスヘイブン(租税回避地)の実態を暴いた「パナマ文書」により、企業の国際的な課税逃れに対策を講じることの「重要性が明らかになった」と語り、G20主導の対策強化に期待感を示した。
急激な円相場の変動については「注意深く見ている」と指摘。過度の変動が続けば、為替介入措置などが選択肢となり得ることを示唆した。