与党、第1党転落=国会運営は極めて困難に―韓国総選挙 | ニコニコニュース

 【ソウル時事】13日に行われた韓国総選挙(定数300)は、14日まで開票が続いた。最終確定議席は、与党セヌリ党が122議席で、最大野党「共に民主党」の123議席を下回った。第3勢力の新党「国民の党」は38議席。与党は勝敗ラインとした過半数を大きく割り込んだだけでなく、第1党の座も明け渡す惨敗となった。

 改選前議席はセヌリ党が146議席、「共に民主党」が102議席、「国民の党」が20議席だった。

 セヌリ党の金武星代表は14日午前、選挙対策委員会の解団式で「厳しい審判を謙虚に受け止める。国民だけを見て政治を行うべきだという事実を忘れた結果だ」と述べ、同日付で代表を辞任すると表明した。

 「共に民主党」の金鍾仁非常対策委員会代表も記者会見し「政権を担える政党になり、最適の大統領候補を見つけ、国民の暮らしの問題を解決する有能な政府を準備する」と来年の大統領選への意欲を強調した。

 韓国で少数与党体制となるのは、2000年以来16年ぶり。無所属の当選は11議席で、与党の公認から外れて無所属で出馬し当選した議員を復党させても、過半数には遠く及ばない。国会運営は極めて困難になる見通しで、来年の次期大統領選に向けた党勢にも影響しそうだ。