昨年7月にリリースされたWindows 10について、Windows 8など旧バージョンのOSの入ったPCが「時間を指定されて、強制的にアップデート(アップグレード)される」との情報が飛び交い、多くのPCユーザーから怒りの声があがっていた。
発端となったのは、ある男性が綴ったブログだ。男性は4月7日にパソコンで作業していたところ、Windows 10へのアップデートを促すポップアップ画面が登場した。「Windows 10のアップデートの催促が激しい」のはWindowsユーザーにはおなじみだったが、今回はやや強引すぎたようだ。
そのポップアップをよくよく確認すると、“4月10日23時にアップデートするスケジュールになっている”ことを告げるものだった。そのため男性は、強制アップデートのスケジュールを取りやめる方法を解説するブログ記事を公開。これが一気にネットで拡散した。
設定した覚えがないアップデートスケジュールが組み込まれていたユーザーはほかにもいるようで、ツイッターには、
「windows10へのアップデートを勝手に予約(日時指定)してくるやつ、とうとう出た。日時を変更→予約の取消で無事に撃退したけど」
といった声があがっている。また、スケジュールの告知を見落としてしまったのか、気づかぬうちにアップデートが実行されていたユーザーもおり、
「パソコンつけたらWindows10になってた」
などのコメントも散見される。
なぜ、Windows 10へのアップデートはこんなに嫌がられるのか? そもそも現状のOSに不満がなければわざわざアップデートしたいとは思わないだろうし、またツイッターを見ても、
「今更ながらWindows10にアップロードしたけども。使いにくすぎて泣いてる」
といったように、「10」の完成度に疑問を持つ声もある。このような状況で頻繁にアップデートを促されれば、不快に感じる人が出るのも致し方ないところだろう。
「アップデートしてほしいMicrosoft」と「アップデートしたくないユーザー」との闘いは今しばらく続きそうだ。
※当記事は2016年04月12日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。