3月、人気漫画『美味しんぼ』の原作者である雁屋哲氏がブログを更新し、「そろそろ終わりにしたいと思っています」と連載終了を匂わせ話題になった。このような連載開始から30年を超える人気作でも、いつかは終わりがきてしまうもの。雁屋氏は同ブログで最終話にも言及し、「今までの登場人物総出演で、美味しい食べ物の話でどんちゃんどんちゃん楽しく騒いで大団円」とそのイメージを披露している。ファンであれば、連載中の様々な人気作について、自分なりの「最終回」を思い描いていることだろう。
そこで20~30代の独身男性社会人200人に、現在も連載中の長編漫画で「早く最終回が読みたい」と思う作品を挙げてもらった。現在、通巻30巻以上発行されている少年・青年漫画から選んでもらったところ、以下のような結果になった。
●早く最終回が読みたい長編漫画TOP10
1位 『ONE PIECE』(週刊少年ジャンプ) 170pt
※番外
昨年6月には、「最も多く発行された単一作者によるコミックシリーズ」(3億2000万冊)としてギネス世界記録に認定された『ONE PIECE』が首位。2位には、今年連載40周年を迎える『こちら葛飾区亀有公園前派出所』がランクインした。現在、198巻発行されており、その勢いはとどまることを知らない。冒頭で紹介した『美味しんぼ』は8位。やはり最終回に興味を持つファンは多いようだ。各作品への思い入れや最終回への期待を見ていこう。
【1位 『ONE PIECE』(週刊少年ジャンプ)】
【2位 こちら葛飾区亀有公園前派出所(週刊少年ジャンプ)】
【3位 名探偵コナン(週刊少年サンデー)】
【4位 ゴルゴ13(ビッグコミック)】
【5位 HUNTER×HUNTER(週刊少年ジャンプ)】
【6位 バガボンド(モーニング)】
【7位 はじめの一歩(週刊少年マガジン)】
【8位 美味しんぼ(ビッグコミックスピリッツ)】
【9位 ベルセルク(ヤングアニマル)】
【10位 キャプテン翼(グランドジャンプ)】
全体を見渡すと、最終回への期待はもちろんだが、「この流れでどんな結末に導くのか」というある種“怖いもの見たさ”のような「興味」の方が強そうなコメントも多かった。一部には、「一生続けてほしい」(『こち亀』へのコメント、31歳)というコメントもあり、こちらも本音といえそう。長く続けば続くほど、終わってほしくない気持ちと最終回が見たい気持ちが入り混じるのがファン心理だろう。あなたの思い入れのある作品はランクインしただろうか。
(小笠原敦)
※当記事は2016年04月15日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。