【サンパウロ時事】南米エクアドルの太平洋沿岸で16日午後6時59分(日本時間17日午前8時59分)ごろ、強い地震が発生し、41人の死亡が確認された。日本の気象庁などによると、マグニチュード(M)は7.7で、日本への津波の影響はない。陸橋が倒壊するなどしており、政府は6州に緊急事態を宣言。軍や警察を投入し救助活動を行っている。
震源地は首都キトから西に約170キロで震源の深さは約19.2キロ。直前にもM4.8の地震が確認された。エクアドル政府は、1979年以来、最大の地震だと発表した。
最も被害が甚大だったマナビ州では26人が死亡。最大都市グアヤキルでも崩れた陸橋の下敷きなどになった2人が死亡した。政府は「深刻な地震の被害が出ている」と発表。冷静に行動するように国民に呼び掛けた。
在エクアドル日本大使館によると、日本人の被害は確認されていない。
地元紙ウニベルソによると、ショッピングセンターの天井が崩れ、住宅が倒壊するなどの被害が相次いだ。首都の一部も停電になった。
外遊中のコレア大統領はツイッターで「国民はいまこそ団結してほしい」と呼び掛け、帰国を急ぐ方針を明らかにした。
ロイター通信によると、隣国ペルーの北部でも強い揺れが確認され、防災当局は津波警報を発令した。