ナポリ戦に出場したインテルDF長友佑都 [写真]=Inter via Getty Images
サッカーキング

 日本代表DF長友佑都が所属するインテルは、16日に行われたセリエA第33節でナポリをホームに迎え、2-0で勝利を収めた。  フル出場で勝利に貢献した長友は試合後、「うれしいです。2-0になるとは思っていなかったですけれどね。正直、勝っても1点差ぐらいかなと思っていました。均衡した試合になるのではないか、と思っていました」と結果を喜んだ。  内容については、戦術的に「かなり統一できていた」と手応えを感じたようで、「ナポリがボールを持つと攻めてくるので、我慢して守ってショートカウンターあたりを使おうという話をしていましたね」と狙い通りの試合ができたとコメント。個人としては、ロベルト・マンチーニ監督から、相手FWホセ・カジェホンを「絶対に抑えてくれ」と言われていたことを明かし、「とにかく彼はセリエAの中でも裏を取るのが最高にうまい選手だと思いますね。だからそのタイミングを、裏を取られないように、ということを僕は気をつけてやっていましたね」と振り返っている。  また、後半には相手選手との接触で腰を強打していたが、「あれは全然大丈夫です。時間稼ぎをしていたので。僕もずる賢さを覚えてますね(笑)」と、ケガを負っていないことを明かした。  インテルはこの日の勝利で暫定ながらチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得となる3位ローマとの勝ち点差を3とした。「ローマがどうなるかわかんないですしね。結局、自分たちの残り5試合をとにかく勝ち続けることを意識して、他を見ないでやりたいなと思います」と、逆転でのCL出場へ、残り試合の全勝を誓っている。  そして、熊本で起きた地震についても言及。東福岡高校出身の長友は「知り合いにも連絡をとりましたけど、やっぱり余震も続いているので…。子供もいる友達もいたりして、すごくおびえていると聞いています。自分ができることがちっぽけすぎて何もできないっていうことが本当に悔しいですよね。ただやっぱり、こうやって試合で、イタリアで頑張ることで(被災地の人に)“長友が頑張っている”というふうに元気とか希望を届けられたらうれしいなと思って、とにかくこっちでやれることをやります」と、活躍する姿を届けたいと語った。