4月14日に熊本県を襲った大地震。被災地では3日経った今も余震が続いていますが、愛媛新聞は4月17日、スポーツ欄に「ガンバレ熊本」の隠しメッセージを込め、熊本に向けてエールを送りました。
「ガツン大久保2得点」「浦和後半大あバレ」「大宮、甲府決め手欠く」「またも斎藤弾」「鹿島攻守に本領」――。一見地震とは関係ない見出しが並んでいますが、強調された文字をつなぎあわせていくと「ガンバレ熊本」のメッセージが現れるというもの。粋なはからいにTwitterでは「やるじゃん愛媛新聞」「うるっときた」など、称賛・感動の声が相次いで寄せられました。
愛媛新聞によると、この見出しを考えたのは40代の男性記者とのこと。どのような意図で行ったのか尋ねたところ、次のようにコメントをいただきました。
“熊本県では相次ぐ地震で深刻な被害を受けています。熊本出身のJリーグの選手は故郷を思い、目頭を押さえインタビューに答えていました。担当記者は不安な気持ちを抱える熊本の方々に思いを馳せ、新聞紙面を通じて何かできないかと考え、見出しにメッセージを込めました。(愛媛新聞 編集局)”
本来、スポーツ欄は地震の情報を扱うところではありません。それでも何か自分たちにできることはないだろうか――そんな愛媛新聞の思いが、紙面を通じてこちらにも伝わってくるようです。