パソコンやスマホが簡単に変換してくれるせいか、漢字に弱くなっている人が増えていませんか? 思わず口にしたら読み方が間違っていて、恥ずかしい思いをする社会人が多くいるかもしれません。
今回はビジネスシーンでよく出てくる熟語で、読み間違いをしやすいもの10個をご紹介します。勝手な思い込みで誤ったまま覚えてしまわないように、ここで正しい読み方をチェックしておきましょう。
■1:相殺×あいさつ ○そうさい
損得がなくなったり、利点や欠点を帳消しにする意味の「相殺」はビジネスシーンでもよく使われるでしょう。
■2:逝去×いきょ、ききょ、せきょ…… ○せいきょ
人が亡くなったときに敬って使う言葉ですが、誤って読んでしまっては台無しになってしまうのでご注意を。
■3:代替×だいがえ ○だいたい
「こちらの代替案は……」「代替の商品は……」などとよく使われるので、しっかり覚えておきましょう。
■4:汎用×ぼんよう ○はんよう
さまざまな方面で使われるという意味の言葉。書物の初めに、編集目的や使い方を箇条書きにした「凡例」は「はんれい」が正しい読み方。
■5:何卒×なにそつ ○なにとぞ
「何卒宜しくお願い致します」は、口で言うよりもメールで使われることの方が多いため、勝手な読み方を覚えてしまいがちです。
■6:貼付×はりつけ ○ちょうふ
はりつけるという意味の「貼付」は、そのまま「はりつけ」と読みたくなりますが、「ちょうふ」が正解。「てんぷ」と読む場合もありますが、あくまでも慣用読みです。
■7:割愛×わりあい ○かつあい
省略するという意味で、「ここは割愛致します」などメールや会議などで頻繁に使われる言葉です。
■8:該当×かくとう ○がいとう
企画書などのビジネス文書や書類などによく出てきます。
■9:遵守×そんしゅ ○じゅんしゅ
規則や法律を守るという意味で、社内規則の文章などに出てくるでしょう。日常会話では使うシーンは少ないかもしれませんが、いざというときのためにしっかり覚えておいて。
■10:肉汁×にくじる ○にくじゅう
最後はビジネスシーンで使われる言葉ではありませんが、間違いやすい言葉として肉汁をご紹介します。テレビ番組や雑誌などで、あえて「にくじる」と言うことがあるため、そのまま覚えてしまう人が多くいるかもしれませんが、正しくは「にくじゅう」です。
口に出さなくても、誤ったまま心の中で読んでいると、いざ口にするときに間違ってしまうものです。新入社員ならまだしも、ベテランになればなるほどそんな間違いは、恥ずかしい思いをするだけです。ぜひここで正しておきましょう。