人間椅子が昨日4月17日に東京・EX THEATER ROPPONGIにてワンマンライブ「続・怪談 そして死とエロス」を開催した。
このライブは3月19日に東京・赤坂BLITZにてファイナルを迎えた全国ツアー「怪談 そして死とエロス~リリース記念ワンマンツアー~」の追加公演。先頃のツアーでは披露されなかった曲やレア曲も演奏されることがあらかじめアナウンスされており、ファンの期待が高まる中でライブはスタートした。
1曲目の「菊花の数え唄」から会場は一気にヒートアップ。和嶋慎治(G,Vo)による情感たっぷりのギター、鈴木研一(B, Vo)による観客の体を震わせるようなベース、そしてナカジマノブ(Dr, Vo)のいきいきとした力強いドラムがフロアを揺らす。「十数年ぶりにやる曲もあります。今日は存分に楽しんでください!」と和嶋が叫ぶと、「狂ひ咲き」「地獄の料理人」「胡蝶蘭」といった隠れた名曲が次々と放たれる展開に。オーディエンスから大歓声が上がった「芋虫」では、鈴木の物悲しくも凄みのあるボーカルと、この日のために和嶋が購入したというテルミンの音色が観客を不思議な世界へと誘った。
ナカジマが歌う「超能力があったなら」を皮切りに、彼らは終盤「膿物語」「雪女」などヘビーな楽曲を連発。本編の最後にはおなじみの「針の山」が演奏され、フロアの興奮は最高潮に達した。彼らはその後アンコールで再びステージに現れ、「幽霊列車」「地獄の球宴」を立て続けに披露。ダークかつ幻想的な世界観で観客を酔わせた。
2度目のアンコールに応えて彼らがステージに戻ると、和嶋は観客に「5月に我々はロシアに行ってまいります! モスクワで行われる『RAMF 2016』という、アジアのアーティストを呼んで異文化交流をするというイベントです!」とバンド初の海外公演の決定を報告。さらに6月末からワンマンツアー「地獄の道化師」を開催することも発表し、観客を喜ばせた。そして彼らは最後の1曲「どっとはらい」を演奏し、ツアーの追加公演を盛況のうちに終えた。
海外にはいつか行ける機会があればと思っていました。洋楽に目覚めて洋楽に日本語を乗せるというスタイルでやってきたので、ようやく夢が実現してきました! 最初にロシアというのも、鈴木君がロシア語を勉強していた縁もあって、運命的な感じがします。ほぼ僕らのことを知らない方々の前でやるので、ベストを尽くします。“日本人がロックをやる”という誇りを持って、元気よくやりたいです! ロシアに行くことによって、僕たちなりの手応えをつかんで帰ってくると思うので、そのお土産という感じで皆さんに夏のツアーを見せられればと思います。今回の夏のツアーはアルバムリリースのツアーではないので、今までの曲の中からやりたい曲を選りすぐってやっていきます。自分たちはトリックスターだと思っているので、そのことを「地獄の道化師」というツアータイトルに表してみました。よろしくお願いします!
鈴木研一ロシア語会話の本を買って、MCは全部ロシア語でいきます! 夏のツアータイトルは「地獄の道化師」。その名にふさわしい気持ち悪い曲をガンガンやっていきたいと思います!
ナカジマノブロシアは人間椅子として初の海外公演ということもあって、“日本”を打ち出してアピールできればと思います! 今年は精力的に動ける人間椅子を見せたいので、ライヴの数でもアピールしたいと思っています。他の50歳には絶対負けないところを見せます! 夏のツアーでは特にお客さんを楽しませたいです! セットリストは絶対に凄くイイはず! お見逃しなく!
01. 菊花の数え唄
02. 狼の黄昏
03. 狂ひ咲き
04. 地獄の料理人
05. 芋虫
06. 胡蝶蘭
07. 恐怖の大王
08. 芳一受難
09. 泥の雨
10. 黄泉がえりの街
11. 深淵
12. 超能力があったなら
13. 膿物語
14. 雪女
15. 針の山
<アンコール>
16. 幽霊列車
17. 地獄の球宴
<ダブルアンコール>
18. どっとはらい
2016年6月29日(水)長野県 NAGANO CLUB JUNK BOX
2016年7月1日(金)新潟県 GOLDEN PIGS RED STAGE
2016年7月3日(日)香川県 高松オリーブホール
2016年7月5日(火)愛知県 ElectricLadyLand
2016年7月8日(金)大阪府 ユニバース
2016年7月10日(日)東京都 新宿ReNY