テレビドラマ「ギルモア・ガールズ」のメリッサ・マッカーシーと、ベン・ファルコーン監督が、新作『ザ・ボス(原題) / The Boss』について4月6日(現地時間)にニューヨークで行われたAOLのイベントで語った。
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本作は、インサイダー取引で逮捕された実業家ミシェル(メリッサ)が服役後、アシスタントだったクレア(クリステン・ベル)の家に居候することから始まるコメディー。ミシェルはクレアの娘が通うガールスカウトを利用して、ブラウニーのケーキ会社を設立し、どん底状態から復活を図ろうとする。メリッサの夫ベン・ファルコーンが監督を務めた。この他、テレビドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のピーター・ディンクレイジが、ミシェルの元恋人で今はライバルのレノーを演じている。
メリッサとベンは、セットではどちらがボスなのか。「16年ほど前(二人がコメディー劇団 The Groundlings に居た時代)からコメディースケッチを書いているが、その頃から彼女が不快に思うようなことは記さなかった(彼女がボスだということ)。でも、彼女自身は映画の現場ではさまざまなことに挑戦してくれて、編集段階では多くの選択肢を与えてくれる。二人とも大失敗することを恐れ慎重な準備をして描くことで、映画製作への愛が生まれうまくいっている」とベンが答えた。
金持ちになるためにあらゆる手段を取るキャラクター、ミシェルについて「彼女に対するその解釈は正しいと思うけれど、ミシェルを気に入っているわたしは、そんな彼女でも擁護したい。このキャラクターは、わたしが The Groundlings に居た時に生まれたの。わたしは彼女のような自信と結果に対して弁解しない性格が好き。他の女性のように自分が持つ才能や長けていることだけに、しがみつかないところも良かった。彼女のメッセージは厳しく、要求ばかりだけど、『ハードな仕事をこなしたら、目標が達成できる』とも言っていて、彼女の背景にはポジティブな部分もあるの」とメリッサが説明した。
注目すべきシーンは「クリステン・ベルの(ブラジャーのつけ方で異なる)胸の形について争うシーンと、ピーター・ディンクレイジとのラブシーンの二つね。どちらが良いか決めがたいわ。その両シーンとも共演者がキャラクターに入り込んで、どんな即興的なことでも受け入れることができなければ、うまくいかないわ。こういうシーンはとても楽しく、脚本以上のものが生まれることもある」とメリッサが明かした。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)