電車内でつり革を引きちぎったとして、警視庁捜査3課は19日までに、器物損壊容疑で東京都足立区東和の会社員松村道雄容疑者(63)を現行犯逮捕した。容疑を認め、「鉄道会社を困らせようと思った」と供述している。都内では昨年1月以降、電車内のつり革約200個が持ち去られる被害が確認されており、同課が関連を調べている。

 逮捕容疑は16日午後7時45分ごろ、東京メトロ千代田線町屋―北千住間を走行中の車内で、数分間にわたってつり革の持ち手をつかんでねじり、引きちぎった疑い。

 同課によると、千代田線では5日にも、つり革が引きちぎられ線路上に捨てられる被害があり、防犯カメラや目撃情報から松村容疑者が浮上。車内で張り込んでいた捜査員が現行犯逮捕した。

 同容疑者は「千代田線が混雑していて腹が立ってやった。3月ごろにも同じことをした」と話しているという。