こどもたちはいつだって夢中でありキラキラ輝いている。こどもたちに見せたい映画、またこどもだった頃が恋しくなる大人のひとたちにも是非見て欲しい映画をご紹介いたします。−《ここに、映画という拠り所》その10
宇宙人と出会えたら月夜を悠々と自転車で漕いで行くあのシーンは忘れられない。宇宙人に会えるなんてまあ映画の中での話ではあるけど、本当にもしかしたらうちの裏庭にもいるかも!こどもだったらそんな気持ちを抱いてしまうかもしれない。ちなみに私自身、映画よりもUSJのアトラクションの方が先であったという…。E.T.との深まっていく絆は見ていて心温まる。E.T.は、はじめはちょっと気味悪さもあったけど、だんだん可愛く思えてもきたり…。しかし、E.T.を自分たちのものにしようとする大人たちはこどもたちにとっては脅威。こどもたちがそんな大人たちをひっくり返してE.T.を助けるこの対決もまた面白い。
最高潮のワクワク!海賊の伝説が残る田舎町である日、宝のありかを示した地図を発見する。地図を辿ると、レストランの地下には大洞窟が広がっていた。この映画を見た時、男の子だったらよかったなって思ったのを覚えています。冒険ものってザ・男の子!って感じが…でも秘密基地とかは作っていましたけどね。何といっても見所は、地下でのアクションシーン。なんだかピタゴラスイッチのような手作り感のあるカラクリを人間の大きさにしてそれをくぐり抜けていくかのようで、とてもハラハラした覚えがあります。いつの時代での冒険っていうのはワクワクするものです。ある時のそのワクワクが湧き上がってくるような映画。たまにはそんな刺激もありだと思います。
科学は夢を叶える?恐竜に会えたらな〜。またこれも夢のひとつかなと思います。これまたUSJが先でした。恐竜にはあってみたいけど、人間を襲う恐竜もいる暗い森に取り残されたら…。どうしましょう?ティラノの登場シーンなんて演出がもう恐怖感を煽るのなんの!この映画の音楽は有名ですが、これを聞くと何だか壮大な気持ちになるものです。でもジュラシックパークが現実にあったら行ってみたい。科学技術が進化すると将来、本当に実現するのかも。
こどもの純粋さを忘れずにこの映画たちに共通しているのはスティーブン・スピルバーグが関わっていることです。幼少時代の純粋なワクワクだったり、好奇心であったりを映画づくりの原動力にしているに違いないと思わせるスピルバーグ。なかなか年を重ねると難しいかもしれないですが、こどもから学ぶことって沢山ありそうですね。
《ここに、映画という拠り所》関連記事(文:よしかわあやの)