わずか10%でも不正は…。
三菱自動車は20日、自社が生産する自動車の燃費を実際より5~10%程度よく見せる不正を、意図的に行なっていたと発表しました。
対象となったのは、ekワゴン、ekスペース、それに日産自動車向けに生産しているデイズ、デイズルークスの軽自動車4車種。対象は合計で62万5000台にのぼるとのことです。
提携している日産が燃費を調査した際、三菱自動車が示していた数値と開きがあったため確認を求めたところ不正が発覚したという今回の事態。具体的には、走行テストを行う際に、タイヤや空気の抵抗を意図的に低く設定して国交省に報告していたとのこと。そもそもの試験方法も、国が定めた基準とは異なるやり方で行なわれていたそうです。
日産はこれを受け、該当車種の販売を一旦停止。さらに三菱自動車が発表したプレスリリースによると、
その他の国内市場向け車両についても、社内調査の過程で、国内法規で定められたものと異なる試験方法がとられていたことが判明しました。また、状況の重大性を鑑み、海外市場向け車両についても調査を行います。
とあり、ちょっと間違えてましたではすまなそうな、ヘビーな状況になりつつあります…。
この発表を受け、三菱自動車の株価は大暴落。21日前場を終えても値がつかない異常事態となっています。
燃費不正といえば、制裁金は2兆円かともいわれたフォルクスワーゲンが記憶に新しいですが、国内企業でも出てきてしまったのは、ちょっと寂しい気分にもなりますね…。今後の発表に注目したいところです。
image by Manik.
source: Mitsubishi, Wall Street Journal, Bloomberg
Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文]
(渡邊徹則)