垂直離着陸輸送機「V-22オスプレイ」は、在日アメリカ海軍による熊本地震の輸送支援で活躍中です。
このオスプレイの進化版といえる、新しいコンセプトの垂直離着陸機(VTOL)機を米国防総省の国防高等研究計画庁(DARPA)が開発していたのですが、プロトタイプドローンの飛行実験が成功しました。
DARPAは軍隊使用のための技術開発を行う機関。世界を支配するための新兵器を、最先端のテクノロジーをつぎ込んで朝となく夜となく開発しているイメージがありますが、この垂直離着陸機のコンセプトが今年3月に公開され、ギズでも話題にしていたばかり。さっそくプロトタイプを作って飛ばしたんですね。
航空機メーカーのAurora Flight Sciencesと共同開発中の「LightningStrike(ライトニングストライク)」と名付けられた垂直離着陸機。一見プロペラがないように見えるというのがポイントで、翼の中に電動プロペラを搭載していて、プロトタイプドローンでは、主翼に電動プロペラを左右9基ずつ搭載しています。
実機は現行のV-22オスプレイと同様、4,000馬力3メガワットのエンジンが搭載されます。Aurora Flight Sciencesによれば、来年は実機用のフライトコントロールシステムを開発し、2018年には飛行実験を行う予定だそうです。
翼の中に電動プロペラを搭載するモデルでも、垂直離着陸が可能になったことが実証されました。人が乗れるようになる実機は以下のようなイメージで、プロペラを合計24基配置し、飛行速度はおよそ時速550~740km、総重量はおよそ4.5トンになるようです。
source: The Verge
Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文]
(mayumine)