日本での生活経験がある中国人が中国帰国後に文化の違いを改めて実感することはよくあるが、中国メディアの南方網このほど、日本と中国の「小さな点に見られる大きな違い」について説明している。
中国は積極的に外資導入を行ってきたため、日本ではあまり見られない外資企業も数多く進出している。欧米のスーパーマーケットチェーンも中国に多数進出しており、地方都市でもよく見かける存在だ。
記事は、品揃えが豊富なスーパーとして有名な米国系スーパーにおいて、一部の店舗において、店内でネコが飼われていると紹介。スーパーの店内でネコが飼われているというのは、日本であれば衛生面からありえない話だが、中国の一部店舗は「ネズミを捕るために飼っている」のだという。
もちろん、これはあくまでも一部店舗の話であり、すべてのスーパーで同様の対応をしているわけではなく、稀な事例とも言える。しかしこれが中国らしさであり、良く言えば非常におおらかであり、日本とは様々な点で「発想が違っている」のだ。
また記事は中国で引越しをしたときの経験を紹介。引越し荷物と共に新居を訪れてみると家の中は一面水浸しだった。大家に連絡したところ、「問題ない。乾けば住める」という回答だったという。この回答も実に中国らしい。1カ月後にようやく水浸しの原因は粗悪な水道管に生じた穴だったことが発覚。責任は大家にあるので先払いした1年分の家賃を返してほしいと要求したところ、大家は「あなたはすでに家を使っているので返金はできない」と断固として要求に応じない構えを見せたという。
日本であれば、このようなトラブルが発生しても、返金や解約などの対応が望めるだろう。消費者の立場のほうが強いのが日本だが、中国では決してそうではないのだ。たとえ中国であっても、日本で暮らしていた人が中国に帰国した後にこのようなトラブルに直面すれば、「中国人と金銭の交渉をするのは本当に疲れる」と感想もらすのも当然と言える。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)