2月2日、腎不全により急逝したフィギュア造形師/クリーチャーデザイナーの韮沢靖さんに追悼の意を込めた展示会「NIRAISM THE FINAL」が、東京・阿佐ヶ谷にあるギャラリー白線にて、5月3日(火)から11日(水)と、13日(金)から22日(日)にわたって開かれる。
【『仮面ライダー』『ゴジラ』韮沢靖の追悼展 クリーチャーデザイン巨匠のライブドローイング作品を販売の画像・動画をすべて見る】
展示会では、過去5回にわたって同所で実施された個展「NIRAISM」シリーズで描かれたライブドローイング作品を一挙に展示。当時の映像も上映される。
画集にも収録されていない貴重な作品群を鑑賞することができるほか、展示作品はすべて販売されるという。
稀代のクリーチャーデザイナー韮沢靖
韮沢靖さんは、1987年より、フィギュアの原型を雑誌『HOBBY JAPAN EXTRA』に掲載しデビュー。『デビルマン』や『マリリン・マンソン』シリーズといったフィギュアの原型を手がけ、絶大な人気を獲得した。
その後『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』『ゴジラ FINAL WARS』などの大作映画にもキャラクターデザイナーとして参加したほか、2004年には特撮『仮面ライダー 剣』にクリーチャーデザインに抜擢される。
そのデザインが、当時の東映プロデューサーである白倉伸一郎さんから高く評価され、その後も『仮面ライダーカブト』『仮面ライダー電王』など、数々の作品でクリーチャーデザインを担当した。
2016年に至るまで、最前線で活躍し続けてきたクリエイターだったが、2月2日、腎不全のため享年52歳でこの世を去った。
「NIRAISM THE FINAL」ライブドローイング作品を展示・すべて販売
今回開かれる「NIRAISM THE FINAL」では、2009年から2011年に、各回個別のテーマを設けながら5回にわたって実施された個展「NIRAISM」シリーズで描かれたライブドローイング作品を中心に、韮沢靖さんの作品を一挙公開。
さらに、ライブドローイングを行った当時の映像も上映。フリーハンドで描かれていく卓越した技法を改めて目撃することができる。
約180×90cmのキャンバス上に奔放に描かれた作品たちを、実際に観て購入できる最後の機会となるので、見逃せない展示会となりそうだ。