大泉洋主演の映画「アイアムアヒーロー」が4月23日、全国289スクリーンで封切られ、大泉をはじめ共演の有村架純、長澤まさみ、吉沢悠、片瀬那奈、マキタスポーツ、塚地武雅、佐藤信介監督、原作者の花沢健吾氏が東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた舞台挨拶に出席した。
映画は、人々が謎の感染により"ZQN(ゾキュン)"と呼ばれる、周囲の人々を襲う生命体になってしまった世の中で、さえない漫画家アシスタントの主人公が大切な人を守るために戦う姿を描いた。
撮影から約2年越しの公開に、大泉は「感無量です」とニッコリ。有村も「待ちに待った初日です」と笑みを見せたが、「初めて見たときは、怖いしグロいしヘトヘトで、この映画大丈夫なのかなって思った。こういうジャンルは苦手」と、ヒロインらしからぬ事実を告白。これに慌てた大泉は「そういう事を言うんじゃないよ! (有村は)今は3度のメシよりゾキュンが好きなんですよ!」とフォローして会場の笑いを誘っていた。
一方の長澤は、「私もゾキュンやりたいなと思っていた」と特殊メイクへの憧れを明かしたが、実際にゾキュンを演じたキャスト陣は「メイクに5時間半かかりました」(片瀬)、「朝イチで血(のり)をかけられた」(塚地)と疲労困ぱいの様子。大泉も「現場は異様な光景でしたね」と"ゾキュン組"の苦労を思いやった。
また大泉は、世界3大ファンタスティック映画祭をはじめ、様々な国際映画祭で評価を受けてきた今作の快進撃を「ものすごく優秀な子どもを持った親みたいな気持ち。海外試合で全部勝ってくるみたいな感じで本当に嬉しかった」と述壊。「日本がこのジャンルの映画を本気で作ったらこうなんだ、世界でこれだけ評価されるんだというのを見て頂きたい。映画のワールドカップで日本が勝ったみたいなことなんです。日本の本気をぜひ目の当たりにしてください」と熱弁をふるっていた。