2016明治安田生命J2リーグ第9節で札幌とC大阪が対戦した
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 2016明治安田生命J2リーグ第9節が23日に行われ、コンサドーレ札幌とセレッソ大阪が対戦した。  4位につける札幌と、開幕から8試合負けなしで首位に立つC大阪との上位対決となる一戦。札幌は前節のモンテディオ山形戦からスタメンを2名入れ替え、山形戦で途中出場から得点を挙げたFW内村圭宏やJ2得点ランクトップの6ゴールを決めている都倉賢らが名を連ねている。一方のC大阪は前節のギラヴァンツ北九州戦と同じ先発メンバーで、FW柿谷曜一朗やFW杉本健勇が入っている。  試合は立ち上がりからアウェーのC大阪がボールを支配する。14分、ゴール正面からやや左にずれた位置でFKを獲得。キッカーのブルーノ・メネゲウが右足で直接狙ったが、壁に当たって枠を外れた。  押し込まれていた札幌が28分に決定機を迎える。左CKから福森晃斗が左足でクロスを供給。中央で増川隆洋が頭で合わせたが、GKキム・ジンヒョンの正面をついてしまう。その後は両チームともにシュートまでなかなかシュートに持ち込むことができず、スコアレスで折り返した。  後半に入ってC大阪が立て続けにチャンスを迎える。50分、センターサークル付近からB・メネゲウがドリブルを開始。エリア付近中央まで運ぶと、右足でシュートを狙ったが、GKク・ソンユンにキャッチされた。53分には右サイドから山村和也が右足で挙げたクロスにエリア内中央でB・メネゲウが右足で合わせたが、ゴール上に外れた。  対する札幌は57分、左サイドを抜け出したジュリーニョが左足で丁寧なクロス。ファーサイドで都倉が打点の高いヘディングシュートを放ったが、ボールは惜しくもゴール上に逸れた。64分には、相手のCKの流れからカウンター。自陣から深井一希が相手DFの裏にロングパスを送ると、内村が抜け出してGKと1対1を迎える。エリア内右から右足で狙ったが、GKキム・ジンヒョンの好セーブに阻まれた。  先制点を奪いたい両チームは、ともに交代カードを切って流れを変えようとする。C大阪は69分に関口訓充、76分に玉田圭司を投入。一方の札幌は71分に上原慎也、78分に稲本潤一をピッチに送り込んだ。  すると、82分にホームの札幌が均衡を破る。右サイドを抜け出した内村がスルーパス。エリア内右に抜け出した稲本が滑り込みながら右足で狙うと、ボールはゴールネットに吸い込まれた。このゴールが、稲本にとって札幌に移籍後初ゴール。川崎フロンターレ時代の2014年4月6日に行われたJ1リーグ第6節徳島ヴォルティス戦以来、約2年ぶりの得点となった。  終盤はC大阪の猛攻を受けたが、このまま試合は1-0で札幌が逃げ切ってホーム3連勝。C大阪は開幕からの無敗試合数は8でストップとなり、今季初の無得点で初黒星を喫した。  次節、札幌は29日に徳島ヴォルティスを、C大阪は同日に京都サンガF.C.をそれぞれホームに迎える。 【スコア】 コンサドーレ札幌 1-0 セレッソ大阪 【得点者】 1-0 82分 稲本潤一(コンサドーレ札幌)