橋桁落下、10人死傷=15メートル下国道上に―新名神工事現場・神戸 | ニコニコニュース

 22日午後4時半ごろ、神戸市北区道場町平田の新名神高速道路延伸工事現場で、上り線の橋桁が約15メートル下の国道176号の上に落下し、2人が死亡、8人が負傷した。うち4人が重傷。いずれも作業員とみられ、国道で下敷きになった車などはなかった。

 兵庫県警によると、死亡したのはいずれも作業員の兵庫県伊丹市池尻、福田佳祐さん(32)と大阪市此花区春日出南、田中幸栄さん(37)。県警は落下原因などを調べている。

 福田さんらはこの日午前8時ごろからクレーンを使って工事をしていたところ、橋桁の西端が突然落下した。橋桁の長さは約100メートル。死傷した10人は全員橋桁の上にいたとみられる。

 西日本高速道路関西支社によると、現場では、有馬川と川に沿って走る国道176号の上を東西に横切る橋桁を架ける工事が行われており、約50人の作業員が従事していた。落下した橋桁の重さは約1350トン。工事は三井住友建設(東京都中央区)と横河ブリッジ(千葉県船橋市)の共同企業体が請け負っていた。

 横河ブリッジの親会社横河ブリッジホールディングス(東京都港区)によると、橋脚上のジャッキなどに仮設置された橋桁を橋脚に固定するための準備作業をしていたという。

 神戸市によると、事故で現場付近の地下水道管が破裂したとみられ、北区で約600戸が一時断水した。