今や会社で仕事をするとなると、パソコンのスキルは必須だ。文書作成にはWord。表計算やグラフ作成にはExcel。程度の差はあるが、ある程度は使いこなせなければ仕事にならないだろう。
しかし最近、パソコンに触れる機会がないまま、社会人になる若者も増えているという。(文:松本ミゾレ)
パソコンで履歴書作成すれば、就活の段階で最低限のスキルは身につく彼らはインターネットにアクセスする際、もっぱらスマホを使用。スマホは便利だし、持ち運びも楽だ。それだけにパソコンをわざわざ立ち上げるメリットを感じなかったのだろう。
僕だって今の時代に20代前半の若者として生活していたなら、きっとスマホに頼っていたはずだ。
ただ、実際に社会人となって実務に就く場合、パソコンの操作ができないと、困ることも多い。折しもツイッターでは、4月に入社したばかりの新人が、PCスキルがないどころか、キーボードの操作にも四苦八苦する状況に頭を抱える声がチラホラ出ていた。
そんな中、こうした状況に対し、あるツイッターユーザーはこんな解決策を提示している。
「履歴書をPCで書かせれば、PCが使えない人間が来なくなるという当たり前のことに気付かないらしい」
……思わず「あ!」と声が出てしまった。いやはや、そのとおりである。そもそも履歴書をパソコンで作成させれば、就活の時点で最低限の文書作成技術は身につく。覚えたくない、という学生は就職を諦めるしかない、
企業は「文字から就活生の人となりを見る」なんて前時代的なことは止めるべきこの投稿がTogetterでまとめられて話題になっているが、ツイッターではやはり賛同する声が多いようだ。
「目から鱗だわ。何で気付かなかったのだろう」
「そうそう、前職では履歴書はデータでメール提出してくださいってしてた。すると電話かけてきて『手書きじゃダメなんですか』て聞いてくる人がいるんだよ……ダメなんだよ。そのくらいできなきゃ仕事できる見込みがないから 」
転職活動では履歴書をパソコンで作ることも珍しくはないが、なぜか新卒採用では未だに手書きが主流だ。「文字から就活生の人となりを見る」なんてことを言う人もいるが、はっきり言って、そんなの前時代的だろう。ネットにはこんな声もあった。
「人に作ってもらうのは駄目だけど、フリーのテンプレートを探してDLしてくるのもスキルのひとつよ。初歩中の初歩すらできないひとを弾くのには有効でしょ」
パソコンは恐らく今後も、まだまだ仕事では重宝し続けられる。それに、やっぱりキーボードの操作もおぼつかない社会人は傍から見ていてもなんか不安になってしまう。企業も古臭い習慣に縛られないで、いっそのこと「履歴書はパソコンで」と指定しまえばいいだろう。
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