女優の有村架純さんが23日、東京都内で行われた映画「アイアムアヒーロー」(佐藤信介監督)の初日舞台あいさつに、俳優の大泉洋さんらと登場。映画は、人間とZQN(ゾキュン)と呼ばれるゾンビとの戦いを描いたゾンビホラーで、有村さんは「こういうジャンルの作品は苦手でした」と明かしたが、大泉さんに「(公開初日に)そういうこと、言うんじゃないよ!」とつっこまれ、たじたじに。さらに大泉さんから「『三度の飯よりZQNが好き』って言いなさいよ」と強要され、小さな声で「はい……」と返事をし、笑いを誘った。
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有村さんは、完成後の同作を見た感想を「初めて見たときは正直、怖いし、グロいし、魂を抜き取られたみたいにヘトヘトになり、この映画は大丈夫なのかなって思いました。23歳の私と同世代の女性たちも同じような気持ちになるのかなって(不安に)思っていました」と明かし、「でも、大泉さんが海外の映画祭に行って『(観客が)ギャーギャー言って盛り上がっていた』と聞き、そういう見方があるんだって知りました」とコメント。「怖いけど爽快感があったよねって言われたり、笑いながら楽しんだりしてもらえる映画なのかな。出演してみて、こういう作品の見方が変わったような気がします」と笑顔を見せた。
舞台あいさつには、長澤まさみさん、片瀬那奈さん、吉沢悠さん、お笑いコンビ「ドランクドラゴン」の塚地武雅さん、お笑いタレントのマキタスポーツさん、佐藤監督、原作者の花沢健吾さんも出席した。
「アイアムアヒーロー」は、「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で2009年に連載がスタートした人気マンガが原作。ZQNであふれる世界を舞台に、主人公のマンガ家アシスタントの鈴木英雄(大泉さん)や女子高生の早狩比呂美(有村さん)らがZQNと戦う姿を描く。SF、ホラー映画などに焦点を当てた映画祭のうち、「世界三大ファンタスティック映画祭」と呼ばれるスペインのシッチェス・カタロニア国際映画祭、ポルトガルのポルト国際映画祭、ベルギーのブリュッセル国際ファンタスティック映画祭で、観客賞やグランプリなど5つの賞を受賞した。