築地市場の仲卸店で、食中毒を引き起こす恐れのある「バラハタ」が売れられてしまったニュースが話題を集めました。4月18日には、「幻のサメ」と呼ばれる「メガマウス」が水揚げされ、関係者を驚かせました。普段はお目にかかれない珍魚からおなじみのマグロまで、知られざる魚の最新事情を集めました。
【フォトギャラリー】何やってもド迫力…ダイオウイカ祭り 標本・冷凍・するめ・魚拓まで
【4/16 土】漁師500人が「マグロサミット」
高級すしネタとして人気の太平洋クロマグロ。減少する資源を、子や孫の代まで残そうと、長崎県壱岐市マグロ資源を考える会が「マグロサミットin壱岐」を開きました。
マグロをめぐっては、産卵期のマグロを大量にとる巻き網漁師と、産卵期はとらないよう求める一本釣りの漁師の間で、意見の食い違いがあります。
【4/18 月】重さが1トン「輸送費のほうが高くついた」
めったに水揚げされず「幻のサメ」とも呼ばれるメガマウス。三重県尾鷲市で水揚げされたこのサメが、国内の研究機関の冷蔵庫に納品されたそうです。
メガマウスは深海にすむ希少種で、その名の通り大きな口とオタマジャクシのような体形が特徴です。漁港で買い付けたのは、ナポレオンフィッシュなど珍しい魚を取り扱う鮮魚仲卸「シーフーズ大谷」(京都市)。
重さが1トン程度あるとみられ、同社の大谷透社長は4トントラックをチャーターし京都に輸送しました。気になるお値段については「輸送費のほうが高くついた」。大谷社長は、「一生に一度扱えるかどうか分からない魚。男気をみせられた」と話しました。
【4/19 火】419、しいく、飼育の日
知っていましたか? 4月19日は「しいく」の語呂合わせにちなんだ「飼育の日」です。各地の水族館でも催しを企画、エサやり体験などが行われました。
【4/22 金】「バラハタ」で注意喚起の文書
東京の築地市場で、食中毒を引き起こす恐れがある「バラハタ」1匹が売られていたことから、東京都は水産事業者に注意喚起を促す文書を出しました。
バラハタは主に南日本のサンゴ礁域に生息し、体長は約80センチにもなるハタ科の魚です。毒を持つエサを食べることで、シガテラ毒と呼ばれる毒を体内にため込むことがあり、食べた人に頭痛や下痢などの症状が起きるそうです。