■体力切れではなく、文字どおり倒れる展開……
『テニスの王子様』42巻と、『新テニスの王子様』の既刊17巻までの、「ショットによるノックアウト」を調べてみました。
●8巻 青学 桃城・海堂VS 聖ルドルフ 柳沢・木更津
1巻から7巻まではスタミナ切れはあれど、ノックアウトはナシ。しかし8巻で桃城のダンクスマッシュのバウンドを顔に食らった柳沢がノックアウト。棄権により青学が勝利しました。これが肉体的ダメージによる最初のノックアウトでしょう。
●30巻 青学 越前 VS 比嘉中 田仁志
田仁志の強力なビッグバンに苦戦する「ふり」をしたリョーマが、最後はCOOLドライブで試合を決めます。ボールは田仁志の顔面を捉えて久しぶりのノックアウトでした。
●31巻 不動峰 伊武 VS 牧ノ藤学院 門脇
不動峰の2回戦はあっさりと終了しており、伊武と門脇の試合も終了時のシーンのみ。そこで門脇がコートに傷だらけで倒れていました。恐らくショットのダメージによるノックアウトでしょう。
●35巻 青学 越前 VS 氷帝 跡部
熾烈な戦いとなった準々決勝では、シングルス1でリョーマと跡部が対戦。お互いが倒れ、立ち上がった方が勝利となる展開になります。先に立ち上がったのは跡部、そしてリョーマも立ち上がりますが、跡部は立ったまま気絶。リョーマの勝ちになりました。
●40巻 青学 海堂・乾 VS 立海大付属 柳・桐原
激しい戦いになり、乾が集中攻撃を受ける展開に。結局、最後まで攻撃をしのぎ切れず、乾がノックアウト。しかし最後までデータ取りを行うなど、らしさが出た試合でした。
●41巻 立海大付属 幸村 VS四天宝寺 遠山
時間稼ぎのために飛び入り参加した遠山金太郎でしたが、幸村の前にあえなく惨敗。しかも五感を全て奪われノックアウトでした。
『テニスの王子様』の全42巻で、ショットによって肉体にダメージを受けたり、意識を失ってノックアウトになったのは以上でした。全部で6回ですが、やはり全国大会になってからが、おかしなショットが登場し、普通のテニスでは受けないような肉体・精神的ダメージを負うようになっていますね。
ちなみに、
●番外 39巻 焼き肉バトル
青学、比嘉中、六角、四天宝寺、氷帝が参加した焼肉バトルは乾特製ドリンクが猛威を振るい、全員がノックアウト。
というノックアウト劇もありました。
続いて、『新テニスの王子様』の17巻までを調べてみました。
●1巻 桃城 VS 鬼
高校日本代表候補の合宿に中学生選抜も参加。桃城はU-17代表候補の鬼十次郎と練習試合をしましたが、自分より上のレベルのジャックナイフの前にズタボロにされました。
●2巻 リリアデント・蔵兎座 VS リチャード・坂田
ペアを組んだもの同士で試合をすることになり、各コートで同じ高校、また友人同士の戦いが繰り広げられます。そのうちの1試合ではリチャード・坂田が金網にめり込まされてノックアウトです。
●2巻石田 VS 金色
こちらもペア同士での対戦になり、石田の七式波動球を食らった金色が派手に吹き飛ばされ、森の中にいた一氏ユウジと激突。ダブルノックアウトです。
●4巻 リリアデント・蔵兎座 VS 中河内
コート入れ替え戦でU-17の高校生と激突。リリアデント・蔵兎座は中河内をコート外に吹き飛ばしますがノックアウトならず。逆に追い込まれて気を失いました。
●6巻 U-17代表(1軍) VS U-17代表候補(2軍)
いわゆる1軍と2軍がぶつかることになります。中学生選抜を圧倒した2軍でしたが、1軍との実力差は大きく次々にノックアウトされてしまいました。
●7巻 幸村 VS 不破
相手の五感を奪う幸村のテニスの前に代表メンバーの不破が追い詰められますが、実は不破の目は「鏡像」。幸村の方が五感を奪われ倒れてしまい……というのも実は幻想で実際に倒れていたのは不破の方でした。
●7巻 入江 VS 秋庭
2軍の中で唯一善戦していた入江は、見事に1軍メンバーの秋庭を打倒します。最後の代表バッジを奪うシーンでは秋庭はノックアウト状態でした。
●8巻 鬼 VS 加冶
1軍との入れ替え戦の朝、元は1軍であり、ある事情で2軍になっていた鬼が現1軍の加冶を倒し、代表バッジを取り戻します。このときジャックナイフ以上のショットを繰り出し、グロッキーにまで追い込みました。
●9巻 石田 VS デューク渡邊
波動球の使い手の石田がパワー対決を挑みますが、デューク渡邊の「デュークホームラン」によりたった4コマでノックアウト。見開きで豪快に吹き飛ばされました。
2月25日時点で刊行されている17巻までだと、こうしたノックアウトシーンがありました。全部で9回です。ほかにも、試合の決着ではありませんが、観客席まで飛ばされたり、突然出てきた海賊に胸を刺されて倒れたりする描写もありました。
今後は世界選抜の戦いが数々繰り広げられていきますが、どんな必殺ショットが登場し、どのようなノックアウト劇が見られるのか、その点も楽しみですね!
(中田ボンベ@dcp)