ネットがない時代の方がよかったことTOP10 | ニコニコニュース

デートの待ち合わせで相手が遅れても、待つことも楽しみの1つと感じられていたようだ。昔は心や時間の使い方に余裕があった? 写真:Ushico / PIXTA(ピクスタ)
R25

スマホの急激な普及でより身近になったインターネット。FacebookやTwitterといったSNSなど、アプリの使用で意識せずにアクセスしている瞬間も多い。楽しく便利なのは間違いないが、デジタルなやりとりの味気無さを指摘する声やネット依存などの問題も確かにあるもの。インターネットなんてなければ――誰しも一度は思ったことがあるのではないか。そこで、インターネットがいまほど普及していなかった時代に社会人経験のある40~50代の会社員200人(男女各100人)を対象に、「ネットのない時代の方がよかったこと」についてアンケートを行った。

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■ネットのない時代の方がよかったことTOP10


(1~3位まで選んでもらい、1位を3pt、2位を2pt、3位を1ptとして集計。R25調べ・協力/アイリサーチ)

1位 今ほど“個人情報”の扱いがうるさくなかった 212pt


2位 悪意ある情報やデマが際限なく広がり、残り続けることはなかった 157pt
3位 今よりも(他人との)会話が多かった 144pt
4位 メールだけで済ます一方的なやりとりはなかった 133pt
5位 待ち合わせにドキドキがあった 128pt
6位 読書する時間がもっと多かった 121pt
7位 いつでもどこでも連絡されてしまうようなストレスはなかった 101pt
7位 「ネットに繋がらない不安」なんてものとは無縁だった 101pt
9位 ラブレター(手紙)があった 50pt
10位 ITに強い若いヤツに偉そうな顔をされずに済んだ 19pt

1位と2位には、“情報”に関する項目がランクイン。ネットで一度情報が拡散すると完全に削除することは難しく、会社や家庭でも言動に常に注意しなければならなくなったことが要因か。そのほか、「会話が多かった」「待ち合わせのドキドキ」など顔を合わせたコミュニケーションならではの楽しみの減少を嘆く人も多いようだ。各項目を選んだ人のコメントも見てみよう。

【1位 今ほど“個人情報”の扱いがうるさくなかった】


「何かにつけて個人情報と言われる。もっと人がおおらかだった」(41歳・男性)
「個人情報保護法が公布され、いろいろやかましいから」(42歳・男性)
「個人的なメッセージにまで個人情報に規制がかかるようになった」(47歳・女性)
「同窓会の幹事等をやる際、情報収集等に関して手間がかかるようになった」(52歳・女性)

【2位 悪意ある情報やデマが際限なく広がり、残り続けることはなかった】


「ネット上にアップされて辛い思いをしている人がたくさんいると思う」(44歳・女性)
「シャレにならない事態に陥る可能性があるので」(51歳・男性)
「ネット上の情報が信用できないのにすぐ拡散されてしまい恐ろしいと思うことがある」(55歳・女性)

【3位 今よりも(他人との)会話が多かった】


「恋人同士が食事中(スマホをいじって)話してないなんてありえない」(41歳・男性)
「会社でとなりの席のひとからもメールが来る」(58歳・男性)
「話すことで、コミュニケーションしていた」(53歳・女性)

【4位 メールだけで済ます一方的なやりとりはなかった】


「人とのかかわりあいが無機質になった」(55歳・男性)
「大事な用事は必ず直接相手と連絡を取って伝えたものです」(57歳・女性)
「伝わっているのか不安になる」(49歳・女性)

【5位 待ち合わせにドキドキがあった】


「デートの時には特に。相手が遅れて来るとき、いつ来るのか待つのも楽しめた」(40歳・女性)
「まじですれ違うことがあった」(46歳・女性)
「本当に会えるかドキドキした」(47歳・男性)

【6位 読書する時間がもっと多かった】


「インターネットに1日3時間以上費やしてしまう」(54歳・男性)
「メールが来たりすると、ゆっくり読書していても気が散るように思う」(48歳・女性)

【7位 いつでもどこでも連絡されてしまうようなストレスはなかった】


「一人でのんびりしたいときに、大事な連絡が来ると落ち着かなくなってしまう」(40歳・女性)

【7位 「ネットに繋がらない不安」なんてものとは無縁だった】


「自分の知らないところで、自分も知らない人が色々な情報を知ってる事があるのが怖い」(43歳・女性)

【9位 ラブレター(手紙)があった】


「年賀状がメールで来るのはちょっと寂しい。あと、何かあった時など、手紙のやり取りも楽しかった」(45歳・女性)

【10位 ITに強い若いヤツに偉そうな顔をされずに済んだ】


「年寄りにはつらい」(44歳・男性)

情報の伝達が早く広範なゆえに、新たなストレスも生んでしまったインターネット。“前時代的”ではあるものの、あえて今の時代に直筆のラブレター(手紙)を送ったりすると、温かみのあるコミュニケーションとして相手の心に残るかもしれない。

(吉田良雄)

※当記事は2016年04月23日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。