アライドテレシスは4月25日、AlliedWare Plus(AW+)をバージョンアップし、新ファームウェアのAW+「Ver.5.4.6-01」を同社ホームページからダウンロードサービスを開始したほか、スイッチの「AT-x230-18GT」などの新製品を5月6日から販売を開始すると発表した。
スイッチのAT-x230-18GTと「AT-x230-18GT-T5アカデミック」、AC/DC電源対応小型VPNルータ「AT-AR2010V」、レールマウントキット「AT-DRMT-J02」、AT-x930シリーズ用電源ユニット「AT-PWR150-70-T5アカデミック」の出荷を5月6日から開始し、「AR4050S用AMFマスターライセンス」もリリースする。価格は税別でAT-x230-18GTが14万円。
AT-x230-18GTは、10/100/1000/BASE-Tポートを16ポートとSFPスロットを2スロット搭載したレイヤー2plusギガビット・インテリジェント・スイッチ。IEEE802.3at準拠のPoE給電に対応し、1ポートあたり30W、システム全体で247Wまでの電力供給が可能だ。
また、SFPスロットにオプション(別売)のSFPモジュールを追加することによりギガビット光ポートの実装ができる。さらに、ループガードや多彩なセキュリティ機能を搭載するほか、SDカードトリガー機能によりファームウェアのバージョンアップや設定の反映をSDカードの装着をトリガーとして自動的に行える。
加えて、SDカードオートリブートをサポートし、機器設定やファームウェアを保存したSDカードから起動することでPCレスでの作業が可能。
そのほか、AMF(Allied Telesis Management Framework)メンバー機能に対応し、ゼロタッチ・インストレーションやオートリカバリー機能により、事前設定や専門知識を必要としない正確で迅速な構築/運用を支援する。
一方、Ver.5.4.6-01で強化した主な機能は、ゲストノード対応とL2TPv2 LACモード(ルーター製品)が挙げられる。
ゲストノード対応は、AMF非対応機器がAMFネットワークに参加が可能で、同機能はAMFメンバーにゲストノードが接続されると、AMFメンバーで事前に保持、またはAMFメンバーがDHCPスヌーピングとLLDPにて取得した当該ノードの機器情報をAMFマスターに通知。この仕組みにより、AMFマスターまたはVista Managerからのゲストノードの状態管理が可能となる。
また、L2TPv2 LACモードはPPPoE ACとしてクライアントからのPPP接続を受け入れながら、自身がLNSとL2TPトンネルを張り、当該トンネル経由でクライアントからのPPPトラフィックをLNSに転送する、LACとして動作することが可能になる。
(Aries)