.NET Coreの登場により、Windowsと同レベルのサポートで、F#プログラムをLinuxとMac OS Xでビルドして実行できるようになる。MicrosoftでF#のプログラムマネージャーを務めるDavid Stephens氏が、Build 2016で.Net CoreでF#をはじめる方法について説明した。
最初のステップは.NET Coreツールのインストールだ。これは.NETのためであり、特定の言語のためではない。従って、このステップはC#でもF#でも同じだ。
次のCLIコマンドで、基本的なF#プロジェクトを作成できる。
こうしてできたプロジェクトファイルはJsonファイルになっており、NuGet 3に導入された新しいプロジェクトファイル形式に従っている。新しく作成したF#プロジェクトのproject.jsonファイルには、プログラムをコンパイルして実行するための基本的な依存関係が含まれている。
{
"version": "1.0.0-*",
"compilationOptions": {
"emitEntryPoint": true
},
"compilerName": "fsc",
"compileFiles": [
"Program.fs"
],
"dependencies": {
"Microsoft.FSharp.Core.netcore": "1.0.0-alpha-151221",
"NETStandard.Library": "1.0.0-rc2-23811"
},
"frameworks": {
"dnxcore50": { }
}
}
プロジェクト作成時には、依存しているものは含まれていない。プログラムを実行する前に残された最後のステップは、それらをリストアすることだ。
dotnet restore
dotnet run
.NET CoreでF#プログラムをコンパイルして実行するのに、最低限必要なのはこれだけだ。クロスプラットフォームIDEであるVisual Studio CodeとAtomは、オープンソースのエクショテンションIonideによってF#をサポートしている。自動補完などおなじみのIDE機能とともに、Ionideには以下の機能が含まれている。
執筆時点で、.Net CLIと.Net Coreはまだ開発中であることに注意しよう。.Net Coreへのライブラリの移植も進行中だ。