更年期障害の症状「更年期特有のシグナル」 | ニコニコニュース

更年期障害の症状「更年期特有のシグナル」
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更年期は“病気のデパート”と言われるほどさまざまな症状が。のぼせやほてりのような体の症状から、憂うつなど心の変化まで多種多様です。その中でも更年期特有のシグナルについて解説します。

更年期特有のシグナルも更年期障害でないことも

更年期には、特有のシグナルを感じる症状があります。「のぼせ・ほてり」は典型的な更年期障害の症状。でも、それだけでは更年期障害かどうかわかりません。


いけした女性クリニック銀座院長の池下育子先生に、更年期障害の症状の見分け方と、それ以外の病気の可能性について教えてもらいました。更年期自分の症状が更年期障害によるものだとわかったら、婦人科や更年期専門外来を受診しましょう。

更年期特有の症状と、それ以外の病気の可能性

●のぼせ・ほてり


のぼせ・ほてりは更年期障害の中でも、初期のうちから出やすく最後まで続きがちな症状。入浴後や暑い日の状態と違い、顔だけなど一部がスポットライトを浴びたように熱くなります。また、段々冷めるのでなく、熱くなったと思ったらスッと戻るのも特徴。「顔だけなど、一部が熱くなり、熱くなっても短時間で冷める」なら更年期障害の可能性があります。

そうでない場合は、高血圧や甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の可能性も。甲状腺機能亢進症には他にも多汗や動悸など、更年期と似た症状が多く出ます。ダイエットしてないのにやせてきたら要注意。内科を受診しましょう。

●むくみがひどい


更年期障害では女性ホルモン低下による自律神経の乱れで、体液が滞り、むくみやすくなります。他の病気が原因のむくみで多いのが、水分代謝を行う腎臓の病気。腎臓病では、尿の出が悪くなることもあります。また、甲状腺機能低下症や、心臓の病気が見つかることも。「毎日むくんで長く続き、指で押すとなかなか戻らない」なら内科へ。そうでなければ更年期障害の可能性があります。

●めまいがする


めまいは「目がぐるぐる回る」タイプと、「船の上で揺れるように体がゆらゆらする」のと、大きく分けて2種類があります。更年期では揺れるタイプが多い傾向です。ただし目が回るタイプが出ることも。他に更年期障害の症状があるかが目安になります。

他に更年期障害の症状がなければ、内耳の病気である「メニエール病」の可能性が。めまいの他、耳鳴り、難聴などがあったら耳鼻科を受診しましょう。また、脳出血、脳梗塞が原因でもめまいが起こります。これは脳神経外科になります。

●汗をかきやすい


寒い時や、静かにしているのに汗をかくのが、更年期の症状です。また、熱くなったと思っても、すぐに引くことも特徴的。ベタッとした脂汗が全身の毛穴から吹き出て、ふだんあまり汗をかかないところから出るのも目安になります。
「運動後や暑い日でないのに汗をかき、熱くなってもすぐにスッと引く」なら更年期障害の可能性が高いと考えられます。

あてはまらない場合は内科を受診しましょう。甲状腺機能亢進症の可能性があります。更年期との違いは、問題になるホルモンの分泌量で診断されます。

●体が冷える


手足は冷えているのに顔など他の部分は熱い「冷えのぼせ」は、更年期の典型的な症状。ただし、冷えだけがひどい場合もあります。原因は自律神経の乱れで、血管が必要以上に縮み結構が悪くなるため。頭痛など他の症状も引き起こすので早めに婦人科を受診しましょう。

その他の原因としては、膠原病のレノイー症状や、甲状腺機能低下症の場合が考えられます。運動や入浴などのケアで改善が見られなければ、内科を受診しましょう。