京都市中央区河原町に、筋肉自慢のお兄さんたちがお酒や料理を運んでくれるバーがあるという。その名も「MACHO BAR」、名前から中身が想像できるナイスなネーミングだ。そこから求人広告が出されたのだが、その普通でない内容にTwitterでは大きな注目が集まっている。
そこには、「フリーター・未経験者・学生大歓迎!」といったありきたりな文面だけではなく、「昇給有(昇給は筋肉量により変動)」「大会出場手当有」「プロテイン無限に支給」といった、普通のお店ではまず見られない文句が躍っていたのである。果たしてその実態とは?お店にコンタクトを取り、求人広告内容に加え、お店のことなどを伺った。
マッチョバーの求人「昇給は筋肉量により変動」 pic.twitter.com/9bQ1uFi2c36パックは大前提!お好きなマッチョを見つけに来て
- sui76ss (@sui76m) 2016年4月20日
MACHO BAR店長の渡辺さんは、求人にある「昇給は筋肉量により変動」や「大会出場手当有」について
「確かに、3カ月に1回測定会を行って、それに合わせて昇給をしています。サイズ、全体のバランス、美しさが基準ですね。大会出場手当については、ボディビルの大会やベストボディジャパンに出場するスタッフが居るので、そういった面でのサポートも充実させました」
と語った。やはり、求人の内容はすべて真実とのことだ。昇給基準もボディビル大会さながらの厳しさである。筋肉に対しては妥協しないのだ。
気になる店内のマッチョ率については、
「当然100%です!大前提として腹筋が6パックというのがあって、他の部位は個人差がありますね。肩、背中、腕など、それぞれのスタッフによって大きい部位は違います。ラグビーをプレイしているスタッフなんかは全体的に大きいですよ」
と、自信をのぞかせた。また、客層は女性が8割を占めるという。いつの時代もマッチョは人を惹きつけるのだろう。
また、公式サイト上のメニューにある「溢れ出す筋繊維 2500円」というメニューは
「これは目玉メニューの1つでして、音楽と照明、様々な器具を駆使して、店内のマッチョがお客様の前で次々とポージングをきめていきます。最後には着用しているシャツを盛大に引きちぎるパフォーマンスを提供しています」
というものだという。かなり気になる内容だ。サイトには記載されていないスペシャルメニューもあるという。店のFacebookページに「バー・サーカス」と書かれている理由が見えた気がする。
電話取材をしている背後からは「きれてる、きれてる!」と明るい声が聞こえており、店内の快活で賑やかな雰囲気が伝わってきた。「溢れ出す筋繊維」を頼んだ日には、小さな悩みなど吹き飛んでしまいそうだ。
ちなみに渡辺さん自身は
「マッチョだったこともあるんですが、最近はちょっと......(笑)。今は店のみんなの筋肉をサポートする立場ですね」
とのこと。