長野市で2010年、会社経営者一家3人を殺害したとして、強盗殺人などの罪に問われた元従業員伊藤和史被告(37)の上告審判決で、最高裁第3小法廷(大橋正春裁判長)は26日、被告側の上告を棄却した。一、二審の死刑判決が確定する。

 弁護側は「被害者親子からの日常的な暴力や殺害を示唆する脅しがあり、追い詰められた末の犯行だ」と主張していた。

 しかし、第3小法廷は「被告は解決策を試みておらず、短絡的。犯行を主導しており、反省の態度を示していることを考慮しても死刑はやむを得ない」と判断した。