【科学的検証】なぜフレディ・マーキュリーの歌声はすごいのか? | ニコニコニュース

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その秘密は!?

クイーンのフロント・マンだった故フレディ・マーキュリー。ロック好きでなくても、彼の声の美しさはご存じでしょう。フレディ・マーキュリーのテノール・ヴォイスの力強さや艶、伸びのある歌唱力は、音楽史に残る唯一無二のものです。

そこで今回はNerdistが解説した、科学的な根拠に基づくフレディ・マーキュリーの歌声の検証をお届けします。

まず、フレディは4オクターブの声域を持っていたと言われています。これはバスからソプラノまでの音域をカバーできるということなので、これだけでも十分にすごいと言えます。

しかし、言語医学、音声医学、発声学の見地から、Taylor&Francis Onlineで発表された研究によると、4オクターブの音域については確認が取れないものの、彼の声には特筆すべき点がいくつかあるとそうです。

1つ目は、フレディは従来の「上手い」とされる歌手よりもビブラート振動の周波がとても高いということ。

2つ目は、彼は喉を絞って振動させることにより、低音がつぶれてサブハーモニックスという特殊な音色を生み出しているということ。わかりやすく言うと、モンゴルの歌唱法ホーミーと同じ音です。

フレディはホーミーの歌手ではありませんが、この音を要所要所に入れることが歌の限界を押し広げ、クリエイティヴな印象を与える一助になっていたと考えられます。

歌はもとより、彼がステージ上で放つカリスマ性との相乗効果もあり、それが「フレディ・マーキュリー」という唯一無二の存在を作り上げているようです。

では以上をふまえて、アカペラで歌われた「アンダー・プレッシャー」で、交互に歌うデヴィッド・ボウイとフレディ・マーキュリーとの声を比較してみてください。

Image: BonaScottina
source: Nerdist via Taylor&Francis OnlineYouTube

岡本玄介


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