LCC(ローコストキャリア)と呼ばれている航空会社は、徹底的に運賃を安くする代わりに、徹底的にサービスを削り取った航空サービスを提供している。「とにかく激安に旅をしたい」という人にとってLCCは選択肢のひとつとなるが、「不自由さ」から逃れるのは難しい。
・ファーストクラスに乗った感じになる
低価格を追求してLCCに乗りまくっている伊藤さんは「いつもLCCばかり乗ってたんですが、ごくたまにフルサービスキャリア(ANAやJALやタイ国際航空やアリタリアイタリアなどの大手航空会社)に乗ると、たとえエコノミークラスでもファーストクラスに乗った感じになります。特に食事関係が充実していることに気が付きます。なので今はLCCに乗る回数のほうが減りました……」と話していた。
・どれくらい食事面で贅沢ができるのか
そこで今回、タイ国産航空の成田~バンコクの便に乗り、「どれくらい食事面で贅沢ができるのか」を確かめてみた。ちなみに、LCCの場合は食事やドリンクはすべて有料なので、目的地に到着するまでいっさい飲食物は提供されないのが基本だ。
・空飛ぶレストラン!
今回乗ったのは、タイ国際航空が誇る、世界最高クラスの超巨大旅客機A380。まさに空飛ぶホテル! 空飛ぶ映画館! 空飛ぶレストラン! 機体が巨大なので、離着陸時の揺れが極めて少なく、飛んだのかどうかもわからないくらい安定した挙動。とりあえず安定飛行に入るまで本を読んで過ごす。
・ブルボンの「味ごのみ」
最初のグルメきたあああああああああ! 好きなドリンクとおつまみである。もちろんソフトドリンクのほかにアルコールも注文可能。LCCなら数百円とられるが、フルサービスキャリアは全部無料。大事なことなのでもう一度言う。フルサービスキャリアは全部無料(笑)。ちなみに今回はコカコーラ(タイバージョン)とブルボンの「味ごのみ」が出された。ビールを飲みたかったが、料理をしっかり撮影するためコカコーラにしておいた。
・スパイシーながら滑らかな食感
次に出たのが、機内食のメインディッシュ、タイカレー! チキンと野菜がゴロゴロと入ったタイカレーで、スパイシーながら滑らかな食感によりマイルドに仕上げられている。ホイルをはずすと、ブワッとタイカレーのスパイスの香りが放たれる。まだ日本上空なのにタイにいる気分キタアアアアアッ!
・ボイルされたインゲンが絶妙にマッチ
なにより、ライスのコンディションがタイカレーにマッチしているのが素晴らしい。引き締まるタイカレーの風味に、ボイルされたインゲンが絶妙にマッチしているのもGOOD! サラダの小皿も評価したい。プリップリの激ウマな小エビがたっぷりとサラダにのっているのだ。
・ミネラルウォーターが「木曽の水」
スイーツのロールケーキもなかなかの美味。シットリした生地が濃厚なクリームとあわさって最高のテイストに。驚きなのが、ミネラルウォーターが「木曽の水」という点。浦島太郎の伝説がある、大自然に囲まれた長野県木曽町の水なのだ!
そういえば、タイ国際航空マニアは以下のように語っている。
・タイ国際航空マニアの声
「タイ国際航空の機内食には、丸いパンとバターが出されるのですが、最高に美味しく食べる方法があるんです。バターを容器から全部出して、パンに全部つけて、バターごと一口でかじってください。パンは少なめにかじるのがベストです。めちゃくちゃバター味が濃厚!! 激しく美味しいですよ!」
・タイに到着するまでグルメを楽しむ
もちろんだが、ソフトドリンクとお酒は好きなときに無料で飲むことができる。泥酔するのは論外だが、普通に楽しめる程度でお酒を飲み、タイに到着するまで楽しむのはアリだ。ただし、飲み過ぎるとトイレに何度も行くことになるので注意が必要である。
・B級グルメのブリトーきたああああ!!
次に出されたのが、熱々のブリトー! 小腹がすいたころにB級グルメのブリトーが出されたのだ。「機内食が出たらもう食事はないんだろうなあ」と思っていただけに、非常に嬉しい! しかも軽食というよりガッツリ濃厚系の食事なので、満足度が非常に高い。もちろん飲み物も飲める!
・LCCとの価格差が縮まりつつある
フルサービスキャリア、こんなに贅沢な料理で良いのだろうか。最近はフルサービスキャリアの運賃も低価格で販売されていることが多々あり、LCCとの価格差が縮まりつつある。「旅は飛行機に乗っているときから始まっている」ということを考えると、安いLCCより、フルサービスキャリアに乗るのはアリなのではないだろうか。
https://youtu.be/xvE632EhhXs
もっと詳しく読む: Photrip フォトリップ http://photrip-guide.com/2016/04/28/thai-air-food/